2018.1.2
エレキギターやエレキベースの音を決める要因は、材質、形状、電気パーツなど沢山あります。その中で、今回はボディに使用される木材について紹介していきます。木材の材質によってどんな特徴があるのか、楽器を買う際の参考にしてみてください。
エレキギターやエレキベースの中で、木材が一番多く使われている部分はボディです。そのため、ボディに使用される木材は、音に大きく影響してきます。木材の種類によって、音域や値段に差が出てきます。そこで、エレキギターやエレキベースによく使用される木材の中から、7種類の木材をピックアップしました。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1960年代以降のフェンダー社を中心に、古くからボディ材として使用されているのが、このアルダー材です。重量が軽いので、プレイヤーが疲れにくいという特徴もあります。「低域から高域までのバランスが良い」「音に癖が少ない」ので、好んで選ぶプレイヤーも多いですね。アルダー材=枯れた音というイメージも多く、使えば使う程に味が出てくる木材です。フェンダー社のストラトキャスター、テレキャスター、ムスタング、ジャガー、ジャズマスターなどに多く採用されています。
日本では「セン」と呼ばれることもあるのが、このアッシュです。
※センは正式にはアッシュの仲間
アッシュには、ホワイトアッシュ、スワンプアッシュ、アッシュという3種類が存在します。アッシュは全般的に、「音がクリアで明るい」「高域がよく出る」という共通の特徴を持っています。
ホワイトアッシュは、木の色味が白く、アッシュの中で一番重量が重い木材です。そのため、高域だけでなく、低域もしっかりと出ますね。低域が良く出るので、エレキベースによく使われている木材です。スワンプアッシュは、ホワイトアッシュよりも色味が黄色く、やや軽量な木材です。軽い分、ホワイトアッシュよりも低域は弱く、中域~高域に特徴を持っています。1950年代のフェンダー社のギターの中でも、ストラトキャスター、テレキャスターなどによく使われていました。最後のアッシュは、アッシュの中で唯一の国産木材です。輸送費がかからないことと木の生長が早いことで、安価で入手できる特徴があります。アッシュの中では一番強度が弱く、音の明るさと立ち上がりでは他のアッシュにやや劣ります。そのため、音域面では高域ではなく中域が強調されるのが特徴です。アッシュの中でも、どのアッシュを使っているのかで楽器の音が変わってきます。
ギブソン社を中心に、ハムバッカーを搭載したギターのボディのバック側によく使用されるのがマホガニー材です。エレキギターのバック材だけでなく、アコースティックギターのサイドやバック材として使用されることもあります。重量が非常に軽く、音は中低域に豊かです。マホガニー材は音の歯切れが良くないので、フェンダー社はマホガニー材を採用しませんでした。ですが、ハムバッカーとは逆に相性が良く、楽器をよりパワフルな音にしてくれます。ギブソンでは、レスポール、ファイアーバード、SGなどの有名エレキギターからエレキベース全般に使用されています。また、ギブソン以外だと、ポールリードスミスなどの各メーカーのバック材としても活躍していますね。
ボディのトップ材として使用されることが多いのが、メイプル材です。重量が非常に重いので、メイプルはトップ材のみに使用されています。音がクリアで明るいだけでなく、輪郭がハッキリしている特長があるので、マホガニーとの相性が良いことでも有名ですね。メイプルには木目によって名称が変わり、キルトメイプル、バーズアイメイプル、フレイムメイプルなどに分かれます。木目が綺麗なメイプルは稀少なため、価格が高騰しています。そのため、現在は高級楽器のみに使用されています。ボディの木目が綺麗だと、楽器を弾くテンションも上がっちゃいますね。
非常に安価で癖がないのが、バスウッド材です。安価なため、初心者用のギターのボディに使用されることが多いですが、決して質の悪い木材ではありません。バスウッド材は、低域から高域までの音のバランスが非常に良く、重量が軽いのでプレイヤーが疲れないというメリットがあります。バスウッド材はアルダー材に似ている木材ですが、アルダー材よりも更に軽く、非常に扱いやすい木材です。その癖の無さから、プロのミュージシャンの中には好んで使用する人がいます。
重量が重く、ボディ材としてはあまりメジャーではないのが、このローズウッド材です。ウエットな音が特徴で、一部のプレイヤーはローズウッドの虜になっています。ローズウッドボディのエレキギターといえば、有名なのがテレキャスターですね。ボディをローズウッド材のみで作られた「オールローズのテレキャスター」は、今でも伝説となっています。ローズウッド材は、エレキギターよりもアコースティックギターのサイドとバック材として使用される機会の方が多いですね。
非常に硬く、重量が重いのがウォルナット材です。ウォルナットは、楽器のボディ材としてはあまり見かけません。綺麗な木目と濃い茶色は見た目に優れているので、ウォルナットが好きなプレイヤーは多く見かけます。多弦ギターや多弦ベースなどで、他の木材と挟み合わせて使用されることが多い印象ですね。
今日は以上です
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よっしー(田中義一)
1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚