THE WHOはなぜ世界で愛されているのか??その特徴と歴史

2017.4.10

THE WHO

今こそ『THE WHO』を聴いてみよう

ロックの誕生から約70年、この世界には、本当に様々なジャンルのロックが生まれました。昨今の日本では、シティポップやインディーポップ、シューゲイザーなんていう音楽ジャンルが流行っており、日本人の耳も肥えたなぁ…なんて思う日々です。バンドをやって、音楽を発信しているバンドマンは、色々なジャンルの音楽を聴いて、それらの要素を取り込んで、自分達のオリジナリティを作り出します。ですので、いい作品を作るためには、必然的にいろいろな種類の音楽を聴くことが必要になるんですよ。そこで今回は、日々作曲にいそしむバンドマンたちに、改めて聴いてほしい『THE WHO』というバンドをご紹介します!

THE WHOってどんなバンド?

そもそも『THE WHO』って、どんなバンドなのでしょうか?ビートルズには劣りますが、世界的に有名なバンドなので、名前を聞いたことはある、という方は多いかもしれませんね。少し前ですが、『けいおん』というアニメにWHOが登場し、話題になりました。

 

バンドの結成は、1962年、ボーカルのロジャー・ダルトリー、ベースのジョン・エントウィッスル、ギターのピート・ダウンセントを中心に結成され、当初のバンド名は『The Detours』。しかし、同じ名前のバンドが存在することを知り、バンド名を『THE WHO』に改めたのです。

 

そして1965年、WHOのファーストアルバムである『マイ・ジェネレーション』は、全英チャート2位を記録する大ヒットを記録し、WHOは一躍有名になります。当時のイギリスはいわゆる「モッズムーブメント」の最盛期、それを意識した衣装や過激なライブパフォーマンスで、モッズたちの心を虜にしたのです。すごくわかりやすく言えば、日本のちょっと悪そうな人たちが、矢沢永吉をリスペクトするのと似たような現象です(笑)

 

その後もコンスタントにアルバムを制作し続け、1969年には、彼らの地位を確固たるものとした最高傑作『トミー』を発表します。

 

その後、ドラムのキースムーンの死など、様々な影響で1984年にバンドは解散してしまうのです。しかし、何度も再結成されライブを行うなど、今でも世界的に影響力のあるアーティストであることは変わりません。

どんな音楽ジャンル?

WHOの音楽ジャンルは、時代を経るごとに少しずつ変化しており、ひとくくりにすることはできません。初期の作品は、いわゆる「リバプールサウンド」と呼ばれるもので、シンプルな音作り、多彩なコーラスワークでキャッチーな曲が多い印象です。しかし、1960年代後半からは、シンセサイザーを使用するなど、サイケデリックな方向へと進んでいきます。

本物のオリジナリティを作り出したバンド

WHOは同時期のバンドの中でも、際立つオリジナリティを発揮したバンドだといえます。同じ時期に活躍したバンドには、ビートルズ、ローリングストーンズ、キンクス…という名だたるビックバンドが名を連ねていますが、中でもWHOのオリジナリティは際立っているのです。

 

当初、ファーストアルバム「マイ・ジェネレーション」では、それ以前のブルースなどの流れを汲んだ音楽性、ブリティッシュロックにはありがちなサウンドで、悪く言えば、「月並みなバンド」でした。しかし、ソングライターであるキース・ムーンの試行錯誤で、彼らのオリジナリティである「ロックオペラ」というジャンルを確立することになります。

 

ロックオペラとは、いわゆるコンセプトアルバムのことで、曲がごとのストーリーがつながっており、アルバム全体がオペラのようになっている作品のことです。彼らの最高傑作である「トミー」、「四重人格」などは、このロックオペラというジャンルに分類されます。何もないところから新しいジャンルを創造する…今のバンドマンも、WHOに学ぶことがたくさんありそうです。

ジャケだって面白い

WHOはジャケットも秀逸で「かっこいい!」と思えるジャケットが多くあります。中でも私が気に入っているのが、こちら。

オッズ&ソッズ(ODDS&SODS)

オッズ&ソッズ ODDS&SODS

1974年に発売されたアルバム『オッズ&ソッズ(ODDS&SODS)』のジャケットです。うーん、かっこいいですね。なんだか欲しくなってしまいませんか?少し前には、日本のミッシェルガンエレファントというバンドが、これをパロった写真をジャケットに使っていました。

 

四重人格(Quadrophenia)

quadrophenia 四重人格

これは個人的にかなりクールでカッコイイと思っています。モノクロで暗闇の中でスモークがかったバイクとライダーの写真です。ライダーもTHE WHOのジャケットを着ているところがカッコイイです。

 

TOMMY

TOMMY

抽象画なんですがミス色のカラーと背景のブラックがとてもきれいなジャケットです。水色が鮮やかで空の模様になっていてところどころカモメのような鳥が見えます。網の隙間からメンバーが垣間見えるのがポイントです。

 

The Kids Are Alright

Kids Are Alright

こちらはクールな背景にイギリス国旗が映える非常にかっこいいジャケットです。

 

今回紹介した4点は昔に発売されたにも関わらず、今の時代に発売してもとてもかっこよく見えるジャケットだっと思います。昔のCDって今見ると古く感じるものが多いですがこの4点は古い感じがしません。

まとめ

今回はTHE WHOの歴史、音楽性などについて解説しました。いい曲を作るためには、いい曲の何たるかを知ることがとても重要です。WHOには、ポップでキャッチーな曲が多く、とても曲作りの参考になりますよ!ぜひ一度、WHOをお聴きすることをお勧めします。

 

 

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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚