意外と難しい?セルフスタジオライブのPAのコツ

2019.12.20

スタジオライブ

リハーサルスタジオの中には、ちょっと広めの部屋を使ってスタジオライブを開催している店舗があります。

スタジオが主催の場合は専門の人がPAをしてくれますが、持込企画の場合はPAがいなくて自分達でやらなければいけないというケースがあります。

そこで、今回はスタジオライブでのPAのコツを紹介していきましょう。

1.スタジオライブをやるメリット

ライブハウスでのライブに比べて格安

まず、スタジオライブのメリットですが、ライブハウスでのライブに比べて格安で出演する事が可能です。

理由は、リハーサルスタジオ側がライブで収益をあげようとは考えていない場合が多いからです。

リハーサルスタジオ側にとって大切なのは宣伝効果です。

ライブの場を提供する事でスタジオの宣伝効果に繋がり、足を運んでくれたお客さんの中から新規の顧客を獲得できれば一番です。

そのため、出演者から高い出演料を取る必要はありません。

 

使い慣れた機材でライブが出来る

次に、普段使い慣れた機材でライブが出来るという点も大きなメリットです。

ライブハウスでのライブは、リハーサルの時間が限られている上で常設の機材や箱特有の音の広がり等を踏まえて音作りをするのは難しいです。

その点、普段リハーサルで使っているスタジオと機材ならば、セッティングで苦労せずに自分の音を作る事ができます。

ライブ経験が少ないバンドは、特にスタジオライブで経験を積んでおくことでライブハウスに出演する際の音作りがスムーズに出来るようになるでしょう。

 

スタッフと仲良くなれる

最後に、スタジオのスタッフと仲良くなれるのもメリットです。

リハーサルスタジオには色々なバンドが出入りしているので、スタジオのスタッフと仲良くなれると、イベントの誘いがあったり音作りのアドバイスなんかを貰えます。

バンド活動において一番大切なのは、「自分達を知ってもらうこと」です。

リハーサルスタジオ側にライブ等の企画を持ち込んで、どんどん自分達を知って貰いましょう。

2.スタジオライブに必要な物

スタジオライブ 必要なもの

スタジオライブをするのに必要な物ですが、大体はスタジオに置いてあり、無料で使う事ができます。例えば、マイク。リハーサルスタジオには常時マイクが2〜3本は置いてあります。本数が足りない場合は、スタジオ側に言うと追加でマイクを貸してくれるので持込する必要はありません。マイクケーブルも同様です。

 

必要な物は、自分達が使う楽器や機材のみで十分です。主催者になる場合に、予備の電池や弦があれば役に立つ場面があるかもしれませんが、必須ではありません。

 

各アンプやミキサーの使い方が分からない場合は、事前にスタジオ側に言って使い方を教わっておくと本番がスムーズに行えます。音が出なくなったり使い方を間違えて機材を壊してしまっては一大事なので、しっかりと確認しておきましょう。

3.スタジオライブのPAのコツ

次に、スタジオライブのPAのコツです。

 

ドラムの音量を聞いた上でベースとギターの音量を決めましょう。

自分の音が聞こえないからとベースやギターが必要以上に音量を上げてしまってバランスが崩れるケースがよくあります。スタジオライブではドラムにマイクを立てずに生音でやる事が多いので、このルールは絶対に守ってください。自分達のモニタリングは、アンプの向きや位置で調整をします。どうしてもアンプだけでは返しが聞こえない場合は、マイクやダイレクトボックスを使って各アンプの音をミキサーに送ってスピーカーからも音を出してみてください。

 

また、音量のバランスは良くても、スタジオはライブハウスより狭い分低音が必要以上に回ってしまう場合があります。低音がキツいと感じたら、ベースとギターの低音をカットしましょう。こうする事で、全体的に音がスッキリしてお客さんが聞きやすいバランスが作れます。

 

ボーカルとコーラスの音量をミキサーで調整する

スタジオライブ ミキサー

最後に、ボーカルとコーラスの音量をミキサーで調整すれば、音のバランスは完成です。ボーカルやコーラスの音が抜けてこない時は、ギターのイコライザーを調整して貰いつつミキサーでボーカルのイコライザーを調整します。すぐに音量を上げるのではなく、イコライザーでバランスを取る事を心がけてください。

 

ライブが終わって転換をする時は、ミキサーに送った音は全てミュートしておきましょう。ミュートしておかないと、マイクやシールドの抜き差しをする際にスピーカーを破損してしまう危険があります。また、突然大きな音が出るとお客さんに不快な思いをさせてしまいます。ミキサーにミュートスイッチが付いていればスイッチを押し、無ければフェーダーを下まで下げておきましょう。

4.まとめ

スタジオライブを行う際には、特に持込みする機材はありません。自分達でPAを行う際は、ドラムの音量に合わせて各楽器のバランスを取りましょう。ベースやギターの返しが聞こえない時は、ミキサーに音を送ってスピーカーからの音を混ぜる事で演奏者もお客さんも聞きやすくなります。

 

バランスを取る際は、すぐに音量を上げるのではなく、イコライザーを上手く使って聞きやすい音を作る事が大切です。自分達でスタジオライブを主催して、どんどん交友の場を広げていきましょう。

 

今回は以上です。

 

CDジャケット 制作実績

レコ発を検討中のバンドはこちらをチェック

【CDプレスとは何かを知ろう】レコ発前に知っておきたい基礎知識

ジャケットデザインバーストって何??

バンドのCD制作から発売(レコ発)までの7つの流れ

初めてレコ発するバンドのためにレコーディングスタジオの選び方から作業内容を徹底解説します!

CDジャケットの作り方【素人でもプロ並みのCDジャケットを自作】

かっこいいバンドロゴを作りたい方はこちらをチェック

これまで作成したデスメタルバンドのロゴ厳選7個を紹介

バンドロゴを作成してグッズ収入をゲット??お気に入りのバンドロゴを作る方法!!

ライブグッズを作成したい方はこちらをチェック

バンドグッズ人気物販ランキング10選!おすすめ制作会社も紹介

プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚