ライブの時の音響側から見た音づくりを意識するとさらにいいライブができるよ!

2017.4.24

ライブハウス自体の音作り

バンドを組んでいるとライブハウスでライブをする機会は多いと思いますが、あなたはライブハウス自体の音作りについてはどれくらい詳しく知っていますか?音響側から見た音作りを理解していると本番で良いモニター環境が作れますので、その分より良いライブにつながります。

 

そこで今回、音響側から見たライブハウスにおける音作りについて紹介していきたいと思います。

外音と中音

ライブハウスにいると「外音」「中音」なんて言葉を耳にする機会があるかと思います。

 

「外音」とは

ライブハウスにおける「客席側の音」を指します。各楽器の生の音・アンプの音に加えて、ボーカルや各楽器・アンプに立てているマイク、ダイレクトボックス(以下DI)のライン信号などを、ステージ両袖にあるメインのスピーカーから出すことによって「外音」は成り立っています。

 

「中音」とは

ステージ上の音を指します。こちらは生音・アンプから出る音に加えて、モニタースピーカー(コロガシ、返しなどと呼ばれます)からの音で成り立ちます。モニターに関しては、ライブハウスごとに設置される数や位置が違うため一概には言えませんが「ステージ前方、サイド(裃)、ドラムそばに設置されるのが一般的です。

 

この外音と中音を、PAはコントロールする訳ですが、基本的に外と中は「別の世界」くらい音の出し方が違います。ライブのリハーサルなどでステージから降りて外音を聞きに行くとすごくわかりやすいのですが、音というのは立っている位置が一歩変わるだけで聞こえ方が変わってきます。それがステージ上と客席になるので、完全に分けて音作りをしているのです。

 

ステージの「外」と「中」で全く音の鳴り方が違うのを念頭に、話を進めさせて頂きます。

すべては観客に良い音を届けるため

ライブで一番大事な事は何か、というのは価値観により様々かとは思いますが「お客さんに良い演奏を届けるというのが、演奏側・音響側共通の目標ではないでしょうか?

 

ライブのリハーサルを思い浮かべてみて下さい。順を追って、音響側の狙いを紹介します。演奏側がこれを理解しているのとしていないのでは、音の仕上がり方が変わります。

 

まずは「キックの音下さい」などと順番にマイクやラインのチェックをするかと思いますが、あの瞬間、PA側では「回線のチェック」「レベル(音量)のチェック」「メインスピーカーからの音質の調整」「モニターに送る量の調整」などを行います。

 

次に曲を何か、となるわけですがこれは外と中で大きく分けるところです。人によってやり方は様々です。

 

中音を決める要因

「モニターから出ている音のバランス」および「楽器・アンプの生音の出し方」がほとんどです。実際に演奏している人の後ろに立ってみて、この位置ではこう聞こえて、何が足りない、何が出過ぎている、などをコントロールします。

 

リハの時間は限られていますし、本番中、PAは基本的にはステージに上がりませんので、リハ中のモニターのバランスは本番も同じバランスで基本的に出しています。なるべくやり易いよう、本番と同じ音量を意識してリハをすることがとても重要な事です。そんな形で中音を作りながら、外の音もほぼ同時進行で作ります。

 

外音を決める要因

「楽器の音(ドラムやアンプ)」と「メインスピーカー」の音で作られます。理想としては「そのバンドの出したい音やバランスをPAがくみ取って、なるべく素直に客席に届ける」という事につきますが、演奏側の協力が必要な所でもあります。

 

メインスピーカー及びモニタースピーカーから出る音は、楽器に立てたマイクで拾った音を、ミキサーでミキシングして音を出すわけですが、ミキサーではリハ時の設定を記録して、本番も同じ設定でスタートします。

やってしまいがちですが…

「リハで自分の音が聞き取りにくかったから、本番はアンプの音上げてしまおう」ということは、演奏側としてはやってしまいがちな事ですが、実はこの行為は演奏者の首を絞めてしまいます。マイクで拾ってどのくらいで音を出すかという事は、リハ時の音量で決めていますので、アンプが上がる=「メインスピーカー、モニターの出力が上がる」「モニターバランスが崩れる」ことにつながります。

 

外音はミキサーでコントロールして調整できますが、中音については、本番中にステージに聞きに行く訳にもいかない為「感」に頼った調整となります。「聞き取りにくい音があるか」すら分からなくなってしまいますので、なるべくリハと同じ音量で出すことをお勧めします。

 

逆に言えば、リハの時点で音響側と意思の疎通が出来ていると、非常にやり易い音場が作れる可能性が高いのです。しっかりとリハ時に聞こえにくい音を主張してもらえると、本番で良いモニター環境が作れるという事を意識してみて下さい。

人が入ると音が変わります

散々「リハーサル時の重要性」を書かせて頂きましたが、本番になり、観客を入れた状態での音の響き方は、リハ時のものとは更に変わってきます。特に外音に関しては、低音域が観客に吸われる傾向にあります。(吸音材などと一緒で、衣類の凹凸が原因と考えられます)

 

リハーサルの最中に外音を聞きに行き、ローがぼんやりしていても、意外と本番はちょうど良いバランスになっていることもありますので、知識として頭の片隅に置いておくと良いかも知れません。

最後に

ここまで音響側から見た、ライブの音作りを紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?バンドマンにとってはきっと参考になる事だと思います。

 

ぜひ一度、音響側の視点に立ってみて音作りを考えてみれば、今後のライブがとてもやり易くなるかもしれません。

 


こちらの記事もおすすめ

結局バンドの曲って、何が一番大事なの?歌詞でしょ!!

レコーディングまでに準備すべきこと7つを紹介

【急な思いつきを逃すな!】どこにいても作曲ネタを残せるアプリを紹介

CDジャケット 制作実績

 

レコ発を検討中のバンドはこちらをチェック

【CDプレスとは何かを知ろう】レコ発前に知っておきたい基礎知識

ジャケットデザインバーストって何??

バンドのCD制作から発売(レコ発)までの7つの流れ

レコーディングまでに準備すべきこと7つを紹介

プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚