2017.6.30
華やかなボーカルやギターの後ろで実直にリズムをキープするのがベースとドラムです。よく「ベースって何弾いてるの?」とか「ドラムってそんなに重要?」と発言する方もいらっしゃいますがこの二つの楽器はバンドにとってとても重要な部分を担っているのです。そのリズム隊がどういう練習法をすればよいかについて説明したいと思います。
みなさん。まずベースとドラムの役割が何かということを理解していただくことが必要かと思いますので説明していきましょう!
・・・簡単にいうと曲全体のリズムと曲全体の長さを調節する役割をもちます。ドラムはタ
ムと呼ばれる太鼓の部分とシンバルと呼ばれる鐘の部分がありますが、それらを用いて8ビートやシャッフルビート、三連符などのリズムの種類を打ち鳴らし、曲の区切り(Aメロやサビ)の転換を“フィル”と呼ばれるフレーズを駆使して他のプレイヤーにその情報を伝達するのです。後は叩き方によって曲に抑揚をつけ、曲の盛り上がりや雰囲気を作る役割もあります。
ベースはドラムと同様にリズム楽器としての扱いとされていますが、ドラムとはすこし役割が違います。ベースはドラムとのリズムキープに加え、音程の確保の役割もあります。ギターやキーボードがソロに入ったり、ルート音(基音)を弾かないような場合にベースがルート音を鳴らし、楽曲のまとまりを生み出します。ベースがルート音を弾き間違えると楽曲の印象が一変してしまうほど影響力を持っています。あと、ベースは奏法によってはパーカッションの役割も補うことができます。ジャズなどではドラムレスのトリオでベースがリズムをキープするバンドもいます。
このようにベースとドラムは楽曲においてとても重要な役割を担っています。
それでは練習を始めようという前にまずは基本をできないとだめです。基本中の基としてまずドラムはセットに必要な物の理解とセッティング、ベースはチューニングを覚えましょう。
「そんなの当然だよ!」と言われそうですが、ドラムは各楽器において自分に合った距離感をしっかりと決めてください。それが出来なければ正確な打音を出すことはできません。あとは自分にあったセッティングを行うことです。シンバルやスネア、バスドラ。そしてタムなどドラムの自由度はバンドにおける楽器の中でもかなり高いです。自分の演奏にあった状態を整えることが最初に行うことですね。
超基礎 初心者ドラム講座 「ドラムセットとは?」
超基礎 初心者ドラム講座 「ドラムセットのセッティング」
ベースはチューニングがやはり生命線です。しっかりとしたチューニングをしておかないと曲のボトムを支えることはできません。半音チューニングがズレているだけでどれだけカッコよく曲をアレンジしてもすべて台無しになってしまいます。
プロミュージシャンによっては2台チューナーを使ってエフェクターに入れる前の音とエフェクターから出力される音をどちらもシビアに調整している方もいらっしゃいます。開放弦でのチューニングだけではなく、オクターブチューニングで楽器全体の音程がしっかりと整うように設定しましょう。
ちょっと難しいなと思う方は楽器屋さんでも調整してくれますので勉強がてらお願いするのも良いと思います。オクターブチューニングの方法については下記に動画を載せますので是非参考にしてみてください。(動画はギターの方法になっていますが、エレキベースも基本構造は一緒なので同じように調整可能です。)
HOW TO 「ギターのオクターブチューニング」
今回はここまでにしましょう。いきなり練習の話よりもまずはその楽器の特性と基本を覚えて実践することが大切です。自分がその楽器に関する知識を理解して取り組むとまた練習する意義も全く違ってきますので。次回は各楽器の基本の練習方法について説明していきたいと思います。
今日は以上です。
⇒【CDプレスとは何かを知ろう】レコ発前に知っておきたい基礎知識
⇒初めてレコ発するバンドのためにレコーディングスタジオの選び方から作業内容を徹底解説します!
⇒CDジャケットの作り方【素人でもプロ並みのCDジャケットを自作】
よっしー(田中義一)
1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚