2017.4.30
今、ベースギターは空前のブームと言っても過言ではありません。それはなぜかいうとベーシストのTV出演が多くなったことや毎年11月11日がベースの日として日本の記念日と認定されたことなどが挙げられます。この時代の流れを受けて、男性女性共にベースをやってみたいなという人もいらっしゃるでしょう。
今回は日本人ベーシストで奏法別にカッコいい方々をご紹介したいと思います。カッコいい人のプレイを見て自分もそうなれるようにイメージすることが練習する意欲へつながりますし、早く奏法を覚える為の一歩だと思います。是非参考にしてください。
最初はピック弾きでベースを弾きたいと思っている方へオススメのベーシストの方をご紹介します。
■四人囃子 YONIN BAYASHI 2002 LIVE 東京厚生年金会館
日本においてピック奏法の第一人者といえば「佐久間正英(さくままさひで)」さん。多くのミュージシャンのプロデュースを手掛け、晩年は「ボーカロイド」の可能性を模索し、楽曲制作をされていました。独自に編み出したピック奏法により、オルタネイトピッキング(ピックを上下させる奏法)でも音圧の差がないという神の手をもつ方です。GLAYのJIROさんや後述する黒夢の人時さんらが敬愛しており、ベースの手ほどきを受けています。
■椎名林檎 - 丸の内サディスティック
現在、日本のベーシストとして真っ先に顔が浮かぶ人と言えば、この人
「亀田誠治(かめだせいじ)」さんです。音楽プロデューサーとして数々のアーティストの楽曲をプロデュースすると共にベースも担当している楽曲も多いです。亀田さんの特徴はなんといってもオーバードライブのエフェクターを使って歪ませたベースの音とピックで奏でる極上のグルーヴです。その独特の音像で引くカウンターメロディも泣けてしまいます。
■黒夢 / 後遺症 -after effect- 20130906 ZeppDiverCity
黒夢でデビューし、その後ソロや数々のミュージシャンのサポートでも活躍
する「人時(ひとき)」さん。黒夢自体も時代によってその楽曲の雰囲気が違いますが、その楽曲に合わせて的確な音を出すピッキングは必聴です。たとえ16分での激しいピッキングの際にも音の粒はそろっています。現在は「コンプレッサー」(音の粒を揃えるエフェクター)を使用していらっしゃるようですが昔はコンプレッサーを「悪」と考え、使用していませんでした。しかし今と同レベルの音粒で演奏されていたそうです。
■L arc en ciel. ” flower “
日本のみならず、世界でも人気の高いラルクアンシエル。そのリーダーであ
り、ベースを担当しているのが「Tetsuya」さんです。リズムと音感を整えるというベースの概念を打ちこわし、楽曲から飛び出してくるが如く、ドライブ感のあふれるフレーズや川の流れのような泣けるフレーズをピック奏法にて演奏することを得意としています。今活躍する若いベーシストでもその影響を受けた方は多いと思われます。
■バラ色の日々 / THE YELLOW MONKEY
2016年より活動を再開したTHE YELLOW MONKEYのベーシストとして活躍しているのが「HEESEY(ヒーセ)」こと「廣瀬洋一(ひろせよういち)」さんです。基本はロックビートを基調にしたピック弾き奏法ではありますが、メロディへ絡みつくようなフレーズをいともたやすくピックで弾いてしまう所がポイントです。まるで指で弾いているのではないだろうかというくらいにまろやかなピッキングタッチでの演奏などは、ピック奏法をよく研究していらっしゃることをわかります。目指す音は女性の大事な部分に響く低音とのことだそうです(笑)
続いては指弾きするならこの人を参考にしてほしいおすすめベーシストを5人ご紹介します。
■「ほうろう」矢野顕子&ティンパン
日本ベーシスト界の至宝ともいえるのが「細野晴臣(ほそのはるおみ)」さん 。はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMO等の沢山のバンドや音楽プロデューサーとして次々に新しい音楽を日本へと送り込み、その度に大きなムーブメントを作り出していきました。やさしくもあり、楽曲に息吹を与えるその独特の指弾きのタッチがこれからも日本人のベーシストであれば語り継いでいかなければならない音だと思います。
■星野 源 – 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
現在のベースブームの立役者の一人ともいえるベーシストが「ハマ・オカモト」さんです。芸人「ダウンタウン」の浜田雅俊さんの息子さんではありますが父親のネームバリューは一切使用せずに「OKAMOTO’S」のメンバーとして、実力だけで一流ベーシストとなりました。ブラックミュージックをルーツに持つため、もったりとしたトーンの中に芯があるミドルが引き立つ指弾きフレーズが特徴です。星野源さんや関ジャニ∞などでもそのベースを聴くことができます。
■LOSALIOS IQ69 中村達也:drms TOKIE:bass Takashi Kato:guitar
女性ベーシストとして「TOKIE」という名前を一度は見たことがあると思います。RIZEのベースとしてデビューを飾り、その後は数々の一流ミュージシャンへのサポートミュージシャンとして活躍しております。なぜか女性ベーシストのベースの音というのはもっちりとしていて独特のうねりを持つとよく言われます。私の考えとしては男性と女性の握力の差や、指先の厚さなどの身体的な差によって生まれる独特のグルーヴなのではないかと考えています。しかし、この独特のグルーヴがたまらなく刺激的ですよね。
■聖飢魔IIスペシャルユニット RX
聖飢魔Ⅱのベースとして活躍されている「ゼノン石川」さん。悪魔であるだけにロックなフレーズが目立つのかと思いきや、様々な音楽への造詣も深く、その知識から的確で表情豊かな指弾きフレーズが堪能できる。イメージとは違いとても緻密な音がとても印象的です。
■Isolation
多くのバンドに所属しつつも、そのバンドごとに必要な音色、奏法などをオールマイティに対応させるベーシストが「日向秀和(ひなたひでかず)」さんです。アシッドジャズやミクスチャーミュージックもルーツにあることから大胆かつ繊細な指弾きフレーズが多くの楽曲で聴くことができます。特におすすめは 「nothing’s carved in stone」の「isolation」のベースです。
ベースの醍醐味である特徴的な奏法のスラップ(チョッパー)。カッコよくスラップを決めたい貴方におすすめのベーシストはこちらの方々です。
■教則DVD「スラップ・ベース完全攻略/江川ほーじん」Digest
爆風スランプのベースとしてお茶の間に「チョッパー」を浸透させた功労者と言っていいお方。名曲「Runner」のベースはほとんどスラップで構成されています。ラリーグラハムやP-ファンクのミュージシャンが弾くような野太い音のチョッパーが特徴ですが、細かい音粒で繰り出されるフレーズも必聴です。
■日野”JINO”賢二が実演!
日本を代表するトランぺッター「日野皓正」さんの御子息で、幼少のころから名ジャズプレイヤーと触れ合いながら鍛え上げられたベースの腕は常人の域を超えています。パーカショナルかつファンキーなスラップを演奏しながら歌が歌えるというのは何ともうらやましい限りです。こんなリズムを刻みながら歌うのは並大抵の努力だけではできません。
■docomo / UFO x KenKen 弾いてみて!
日本のベーシストとしてベースヒーローという言葉がよく似合うのが「KenKen」さん。家族全員が音楽家というエリートですが、ベースヒーローになるがために、独自に編み出した多くの練習法でだれもが驚くような音を作り出してきました。トレブルの立った高速スラップとグルーヴィなフレーズを駆使して演奏した「UFO」がお茶の間に流れたときは度肝を抜かれました。
■Yoshihiro Naruse – Narucho Bass Solo
日本のスラップベーシストとして紹介しないわけにはいきません。「ナルチョ」の愛称に皆に愛される「鳴瀬喜博(なるせよしひろ)」さん。ロックやフュージョンバンドで見せるその華麗なるスラップテクニックに多くのミュージシャンが憧れ、その指導を受けた方も数多くいらっしゃいます。複弦仕様の8弦ベースやアームなどを取り付けたベースで全く様相だにしないスーパーフレーズをさく裂させてくれています。
■『スラップ・ベース超入門』 FチョッパーKOGA [gacharic spin]
若手女子ベーシストでスラップといえばこの方「FチョッパーKOGA」さんです。もともとはグラビアアイドルなどでも活躍されていたのですが、その傍らバンド活動をされており、その努力が実り、「GACHARIC SPIN」でメジャーデビューされています。基本がなっているからこそですが、「魅せる」というスラップでは彼女のスラップはアイディアが沢山詰まっています。パーカショブルな要素が強いのが特徴です。ちなみに名前につく「F」はとくに意味合いはないそうです。
テクニカルな奏法でアッと言わせたい欲望はきっと誰にでもあることだと思います。テクニカル奏法としてあげられるタッピングでおすすめのベーシストをご紹介します。
■Bassist BOH Bass Play Demonstration 1
空前のアイドルブームの中で飛び出したBABYMETAL。その楽曲演奏を担う「神バンド」でベースを担っているが「BOH(ボウ)」さんです。元々ジャズ・フュージョンを学ぶ中で表現方法の一つとしてタッピング奏法を習得し、得意としています。6弦ベースで打ち鳴らされる軽やかなフレーズはまるでピアノを演奏しているようです。
■今沢カゲロウ BASSNINJA Quagero Imazawa Bassist,Electric#01
「Bass Ninja」という愛称で様々な奏法を駆使して自分の音楽表現をする のが「今沢カゲロウ」さんです。ホントに忍者のように変幻自在な指先に驚愕してしまいます。6弦ベースを使用し、コードとメロディを同時にタッピングで弾きこなす姿はやはりしびれてしまいます。
■ZOOM B3n セミナー with MASAKI
地獄のようなフレーズを生み出すといえばこの方「MASAKI」さん。教則本の地獄シリーズというホントに地獄のような速弾き、タッピング、スラップフレーズはもう人がたやすく弾ける品物ではありません。タッピングをすると考えるとどうしても多弦ベースのイメージが強まりますが、「MASAKI」さんは4弦で素晴らしい旋律を奏でていらっしゃいます。
■Ikuo And Junji solo At Akasaka Blitz 2013
現在テクニカルなロックバンドや華やかなバンドのサポートとして人気のベーシストが「IKUO」さんです。自分が得意とする奏法をプレイしやすくするための愛器は、あらゆるアイディアが詰まった夢のようなベースです。スラッププレイや三本指ピッキングなどに合わせてタッピングも披露し、グルーヴたっぷりのフレーズから速弾きといったようなトリッキーなプレイも多くあり、とても勉強になるプレイヤーさんです。
■X-Japan – Taiji Bass Solo
ロックという音楽をスターダムにし、ベースという楽器のカッコよさを多くの人に伝えたバンド「X」。そのボトムを支えた男こそ「Taiji」さんです。ヘビーメタルを原点としながらもより幅広い表現を探り、スラップ、タッピングなどの多くの奏法を使用し、ロックの可能性を大きく広げた人でありました。ベースソロでは度々タッピングソロを披露することがあり、あのHIDEさんにもタッピング奏法を伝授したという話は有名です。
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よっしー(田中義一)
1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚