ライブハウスがバンドからノルマをとり続けると、日本の音楽は死ぬ

2017.7.8

ライブハウス ノルマ

ライブハウスに出演する際のノルマ、これはバンドマンたちを悩ませるものです。純粋にライブがしたいだけなのに、お金を払わないとできない…。これはよく考えればおかしなことです。今回は、ライブハウスのノルマの問題点、ノルマのないライブハウスをご紹介します。

ライブハウスのノルマとは

もちろん、ノルマのないイベントなども存在しますが、通常、ライブハウスにブッキングされて出演する際は、必ずと言っていいほどノルマがかかります。その額は2~3万円チケット2000円×10枚などと高額です。メンバーが四人いたとして、誰もお客さんが来なければ一人5~6000円の出費になります。そう、バンドをやったことがない人にはあまり知られていないことですが、バンドマンたちは、お金をもらうどころか、払ってライブをやっているのです。

お金がないとライブができないという状況

お金を払ってライブをする。お金のある人なら問題ありませんが、いかんせんバンドマンはお金がない人が多いです。音楽活動のためにフリーターをやっていたりする人が多いからです。そうすると、必然的に「ノルマが払えないからライブの本数を減らそう」とか、「給料日前だから、この日は出るのをやめにしよう」というようなことが起こってしまいます。

ノルマがあると才能が育たない

ノルマが払えないからライブができない、そうなると「優秀な才能が育たない」という状況が生まれてしまいます。どんなに有能な人でも、いいライブをして、それをお客さんに見てもらわなければ、評価してもらうことができません。どんなにいい音楽を作れる人でもお金がなければライブができない、これではいい音楽がどんどん埋没していってしまいます。

海外のライブハウスとの違い

海外のライブハウス事情は、日本のそれとは大きく異なっています。日本ではアーティストからお金をとることで、ライブハウスの経営が成り立っているのに対し、海外ではアーティストにお金をギャラとして支払うのが普通です。もちろん、そのライブハウスに出演するためのオーディションはあります。そのオーディションに通れば、無料でライブをして、しかもギャラをもらうこともできるのです。日本のアマチュアバンドマンからすれば、めちゃめちゃうらやましいという状況ですね。

 

このことから言えるのは

海外のライブハウスはアーティストを信用しているということです。オーディションで自分たちが「売れる」と思ったバンドをライブハウスに出演させる。自分たちが売れるとしたわけだからギャラも払う、そしてライブハウス側は必死でそのアーティストを育てる。いい音楽にもっと出てきてほしいし、音楽カルチャー全体を育てようという風潮が、海外のライブハウスにはあるのです。

 

しかし、日本のライブハウスの多くは違います。完全にバンドを「ビジネスパートナー」としてしか見ていません。「ライブしたいんでしょ。それならお金払ってね」というわけですから、バンドを育てようという気持ちはそこまで強くないのです。これでは、日本の音楽シーンがボトムから盛り上がるのは難しいといえるでしょう。

海外のライブハウスはどこで収益をあげるか

アーティストからノルマをとらない海外のライブハウスは、どこから収益を得ているのでしょうか答えは「お酒や食べ飲の売り上げ」です。海外では、ほとんどのライブハウスにバーなどの飲食スペースが併設されています。お客さんは、「ライブを見に来る」というよりは、ライブハウスでお酒を飲むこと、そして「ライブハウスとしての空間を楽しむこと」を目的として来ているのです。ですので、日本のライブハウスによくありがちな、「みんな突っ立ってライブを見ている」という状況はほとんどありません。みんなお酒を飲みながら話して、もしライブを見たければ見て盛り上がっています。

日本にもノルマのないライブハウスがある

もちろん、少しずつですが日本にも「ノルマのないライブハウス」が誕生してきています。その中から「下北沢Three」をご紹介しましょう。

 

下北沢Threeは、2009年にオープンしたライブハウスで、現在はアーティストに課せられるノルマ制度が、完全に廃止されています。いいアーティストを育てるために、アーティスト側からお金をとっていないのです。海外のようにギャラが出ることはほとんどありませんが、気になるバンドマンは、音源を送ってみるといいかもしれません。

まとめ

今回は、ライブハウスがノルマをかけることの問題点、そしてノルマのないライブハウスなどをご紹介しました。下北沢Threeのように、アーティストからノルマをとらないライブハウスがもっと増えれば、確実に日本の音楽は一歩先へ行くはずです。少しずつですが、ノルマをとらないライブハウスは増えてきています。完全にノルマをとらない風潮が浸透するには時間がかかりそうですが、必ずそうなっていくはずでしょう。

 

以上です。

 


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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚