なぜカバーアルバムが確立されたのか!?有名アーティストが名曲をカバーする意味を考える。

2017.12.28

楽曲カバー 

2000年代に入ってから、音楽業界の中で1つ大きな変革を迎えた内容があります。それは「カバーアルバム」という存在が一つのカテゴリーになったこと。昔は無名の歌手がカラオケの練習用などに楽曲をカバーして歌うようなものは多くありました。しかし今は多くの有名ミュージシャンが名曲をカバーし、そして様々なアレンジで自分なりの表現で発表する機会が増えました。なぜこのような流れになっていっているのでしょうか?今回は楽曲をカバーする意味を3つのカテゴリーに分けて考えてみたいと思います。

尊敬するアーティストへのリスペクトを形にする。

ROCKIN’ MY HEART / P.M.9ers (矢沢永吉cover)
有名ミュージシャンが楽曲をカバーするにあたって、やはり一番に考えられるのが尊敬するアーティストへのリスペクトということが挙げられます。CDが100万枚売れるのが当然となり始めていた1990年代の終わりから2000年代にかけて「トリビュートアルバム」という存在が大きくなってきました。解散してしまったバンドや偉大な歌手などへの敬愛する心をなんとか表現したいということが楽曲のカバーというものの評価を上げたと思われます。それまでは「カバー=コピー」というようなイメージもあり、「ダサい・カッコ悪い」というような形でとらえられていましたが様々なプロアーティストたちがアレンジした楽曲によってそのイメージは一気に払拭されたと考えられます。ミリオン歌手がそのようなカバーすることもあり、カバー楽曲の売れ筋も安定していたということも一つの大きな要因であるでしょう。

己のルーツを見直すためのツール 

吉井和哉『ヨシー・ファンクJr.~此レガ原点!!~』MV
2000年代にかけて盛り上がった「トリビュートアルバム」ブームも結局はカバー自体の質が落ち、少しずつブームが衰退していきました。しかし、そのあとで出てきたのが己のルーツを見直すために楽曲をカバーするという方法が出てきました。バンドというよりかはシンガーソングライターの方や歌手として活躍する方々がこの形式を取り込み、自身の楽曲とカバー曲をライブで披露することで自分のルーツを見直すことができるだけではなく、自分があこがれた楽曲を自分なりの解釈で表現することでファンにまた違った自分を届けることができるような演出を可能にしました。プラスして自分の楽曲を知らないお客さんがいても誰もが知っている曲をカバーすることで自分の持ち味も知ってもらえるという効果も生み出したと考えます。

ジャパニーズ・スタンダードという考え方

May J. / ハナミズキ
2010年代からは「カラオケバトル」という新たなコンテンツのテレビ番組などが増えたこと、動画配信や音楽配信、ストリーミングなどといった音楽を聴くことがより身近になった環境が出来上がったことにより、昔の音楽もいろいろな場所で手軽に聴けるようになりました。ここからは少し個人的な見解も入りますが、現在の日本人は「ジャパニーズ・スタンダード」というものを作り上げていきたいのではないかと考えます。エンターテインメントの本場であるアメリカでは「アメリカン・スタンダート」と呼ばれるポップスの定番曲が多数存在し、今なお、それは歌い継がれています。日本でも「演歌」がそれにあたるものとして進化してきましたが現在の日本の音楽はアメリカナイズドがかなり進んだことから新たなスタンダードが生まれつつあるのではないでしょうか?そういった部分で「May J」さんなど歌のうまい人たちのカバーソング集などが好セールスとなったりするのではないかと考えられます。歌い継がれるべき楽曲をカバーし、紡いでいく初期段階に今の時期はあるのだと私は考えています。

この内容においては1つ参考となる動画もあります。それは「AbemaTV」で放映されている『オトナに!トーク』という番組で「ASIAN KUNG-FU GENERATION」がゲストとして出演した回で彼らの名作アルバム『ソルファ』を再録した話で「ジャパニーズ・スタンダード」ということでの話が語られています。

【アジカン】3度目の『ソルファ』再録の時期とは・・?|せいこう×ユースケ オトナに!トーク #8 後編|AbemaSPECIAL 【AbemaTV】

 

今回は現在のプロミュージシャンが楽曲をカバーし続ける意味を考えてみました。1990年代からの音楽業界のバブル状態からその土壌が徐々に形成され、それがすこしずつ自己表現としての内容として楽曲カバーが世間に受け入れられるようになりました。最終的に日本人として愛すべき楽曲を残していこうという思いが有名アーティストたちが名曲をカバーする流れへと推し進めているのでしょう。昨今は情報量の多さから流行してもすぐに廃れてしまうようなことも多くなりつつあります。しかしこの風潮はぜひ大切にして、時代に流されない名曲たちを後世に残していくということをみんなで共有していきたいなと感じています。ぜひとも今後も楽曲カバーによる素晴らしい楽曲を聴いていきたいと思います。

 

今日は以上です

 





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よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚