2017.2.11
皆様、このような経験はありませんか?
●お風呂に入っている時にメロディを思いつく。けれど上がったら忘れてしまった……
●パソコンをシャットダウンした後に煮詰まっていたアレンジを思いつく。もう1度つけるのめんどくさい……
●外出先ちょっとした空き時間に音符が降臨してきた!けれどパソコンもギターも何も無い……
音楽をやっている方であれば誰しもが通る道。そしてほとんどのアイデアは、形に残せる状態になった頃には綺麗さっぱり忘れてしまっている。『忘れてしまうなんてその程度のアイデアだったんだ!』と、割り切れるなら良いのかもしれません。しかし、やはり自分の中から生まれてきたネタをみすみす逃してしまうと少し残念な気持ちになりますよね?
今回はこんなシチュエーションで役立つ『作曲アプリ』について紹介します。
ドコモのガラケーで一時期流行ったアプリがあります。その名も『メロディ職人』!
当時着うたよりも着メロが主流でした。自分好みの着メロをダウンロードして設定していたりもしましたが、好きなメロディが存在しない時も……。
機種によっては内蔵アプリで自作メロディを設定出来ましたが、音数も少なく音もチープであまり好き好んで利用しませんでした。
そんな時代に革命を起こしたのが『メロディ職人』
まず、打ち込めるトラック数が16トラックと通常MIDIと同じ。加えて同時発音数128、音色も128+ドラムセット。さらに、オリジナル曲を作成した後に他のユーザーに公開出来るサイトまでありました。
外出先でこのアプリを利用して着メロを作成する人が私の周りに結構いました。そして帰宅後そのファイルをPCでMIDIに変換…打ち込みもしやすくすごく重宝するアプリだったのですが、ガラケー限定のアプリなのでスマホに変えて以降利用できなくなってしまいました。
ガラケーの話は置いておいて、スマホ用の作曲アプリはないのだろうか??
なんと!様々な作曲アプリが!!時代の移ろいに合わせ、こちらも進化が進んでいたようです。そもそもスマホは手のひらサイズのPCのようなもの……当然の流れと言ってしまえばそうなのですが。
アプリの種類も多岐に分かれています。PC同様、ピアノロール画面入力やスコア入力、中には鼻歌作曲アプリというものもありました(これは外出先の利用は厳しいかもしれないですね)
どれも1発でMIDI出力が出来るので、出来上がったファイルをパソコンへ取り込み→細かい編集をしたりそのデータを元に生音レコーディング等簡単にこなせます。
android→iPhoneの順番で経験しましたが、後者へ機種を変えた時さらに吃驚。作曲アプリ、デフォルトで備わっているのですね!感動!!
オススメアプリは多々あれど、その使い心地の善し悪しは人それぞれ。優柔不断なタイプの方はiPhoneを選ぶと良いのではないか?と思います。
アプリを選ぶ際のコツは、
①普段使っているDAWと操作感が似ているもの
②スペックが高すぎても使いづらい!シンプルイズベスト
以上の2点を押さえておけば、いざと言う時使えるツールになると思います。
前述の通り、iPhoneと比べるとクリエイター向けのアプリが弱いandroid。かなりハイレベルなものもありますが、それらは全て有料のもの……。
今回の目的は『メモ書き程度のものを残す』というものですので、ハイスペックな有料アプリをインストールするまでもないと思います。色々な無料シーケンサーをいじり、最もシンプルで使いやすかったアプリはこちら。
https://play.google.com/store/apps/details?id=utw.android.midsequer
まさにシンプルイズベスト。MIDIらしいチープめな音色ですが余計な機能がついていないので、逆にそれが使いやすかったです。メロディだけ、コードだけ、アレンジの一部だけを残したい時にすぐ使えます。androidでシーケンサー形式の無料アプリは少ないのでかなり重宝します。
クリエイター一同に優しいApple様。そもそもiPhoneには『GarageBand』という標準アプリがインストールされています。音色も綺麗ですし、歌もレコーディング可能…正直、これだけでも充分なラフ作曲が出来ます(むしろラフ以上のものも作れます)。
しかし操作してみたところ、個人的に『これじゃない感』を感じました。GarageBandのせいではなく、自分の慣れだったり好みの問題だと思います。そこでその他のアプリを捜索したところ、もっと機能がわかりやすい、メモ書きがてら利用出来るアプリを見つけました。
パソコンでの正規版、使っている方も多いのではないでしょうか?デモ版扱いらしく無料で利用することが可能です。
このアプリの使いやすさの秘訣なのですが、『ピアノロール画面の入力方法』だと感じました。スマホで作曲をする時、どうしても画面の小ささに悩まされます。ピアノロール画面でポチポチ入力したい、けれど関係ないノートを打ち込んでしまう……そんな現象を軽減出来るある工夫が見受けられます。
何やら照準スコープのようなものがありますよね?実は、この範囲を動かすと入力予定のノートも同じく動くのです。合わせたい位置にノートを持っていき、必要であればノートの長さも変更し、okボタンで確定。実にシンプルで分かりやすい。製品版の機能制限版であり音色や保存曲数に限りはあります。が、思いついたネタを残しておくためのラフ作曲なら特に問題なく快適にご使用出来るはずです!
いかがでしたでしょうか。オリジナル曲はバンドの顔です。こちらの記事でご紹介したものはほんの一部ですが、妥協のない曲を制作するには環境の利便性が重要な要素になって来ますので、是非とも役立ててください。
今日は以上です。
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よっしー(田中義一)
1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚