CDジャケット印刷をバンドマンがやめるべき理由【あなたがやるべきはこれだ!】

2017.10.4

CDジャケット 印刷

CDジャケット印刷をしてCDを作るバンドが多いけど・・・

レコ発をするときCDジャケットを印刷会社で印刷しているバンドが結構います。例えば一般的なのはCDジャケットデザインを自分でやったり、知合いのデザイナーやデザイン会社に依頼して、あとは印刷会社に印刷を依頼する方法です。そして印刷されたCDジャケットをアマゾンか電気屋さんで買ってきたケースに自分でセッティンングします。CD盤面(レーベル)はCD-Rに曲を焼いて自宅のプリンターでタイトルとバンド名を印刷します。

 

結成間もないバンドが自主制作でレコ発する場合、これが一番一般的な方法としてバンドマンの間で広がっている感じがあります。でも一言言わせてもらうと

 

「この方法でCDを作って何かいいことある??」

 

あなたがバンドマンとして成長したいならCDジャケット印刷ではなくCDプレスをするべきなのです。

なぜCDジャケット印刷をするのか

ではなぜこのように印刷屋さんで印刷して自分でケースにセッティングするバンドが多いのか。

理由を考えてみると

●周りのバンドがそうだから

●CDプレスのやり方がわからないから

●安いから

 

周りのバンドがそうだから

周りのバンド、先輩のバンドがこういったCDばかりだと自分たちもそれが当たり前になってしまいます。もっと周りに目を向けてください。情報収集さえすればすぐにわかると思いますが、18歳~20歳くらいのバンドでもしっかりCDプレスまでしてレコ発しているバンドはたくさんいます。バーストでも平均年齢18歳のバンドからの依頼もよくあります。周りと同じことをすると周りと同じレベルにしかなりません。

 

CDプレスのやり方がわからないから

「CDプレスって何??」「デザインって誰にお願いすればいいの??」というようにどうやってCD作成すればいいのかわからないと一番わかりやすいCDジャケット印刷の方法でレコ発するしかありません。

 

安いから

バンドマンは楽器や機材、ライブなどでお金がかかりますので少しでも節約したいという意識でCDジャケットを印刷して自分でセッティングするのでしょう。

 

だいたいCDジャケット印刷をする理由はこんな感じです。

まずCDジャケット印刷は安くない

でもCDジャケットを印刷する方法は全くおおすすめできません。今すぐやめるべきです。まず大前提として安いと思われてるけどたいして安くありません。価格例を紹介します。

 

価格例

【CDジャケット印刷+自分でセッティングの場合】

スリムケース4ページジャケット 100部を作成

●CDジャケット 100部印刷

(ジャケット4ページ)

大体どの会社も8,000~15,000円

 

●CDケース 100枚

アマゾンで大体2,000~5,000円

 

●OPP袋 100枚

ケースを入れる透明の袋です。

アマゾンで大体1,000円

 

●CD-R 100枚

アマゾンで大体2,000円

 

●プリンターインク代(CD-R用 )

100枚もCD-Rを印刷するとインクはすぐなくなります。

3,000円

 

●デザイン料金(会社に依頼)

20,000~30,000円

 

●合計

36,000~56,000円

 

スリムケースプレスをデザイン会社とプレス業者に依頼すると大体どの業者も合計70,000~90,000円くらいでしょうか。

 

もちろん自分でセッティングしたほうが多少安いですが、CDプレスではなくコピーなので音質が悪く、音も時間がたつと劣化します。盤面デザインは自分でやるのでダサくなります。アマゾンで購入したOPP袋でパッケージングすると自分でセッティングしたのが一目でわかってしまいます。要するに質の悪いCDが出来上がるわけです。

 

質が悪いということはもちろんCDの売上もCDプレスした場合に比べて下がるわけです。売れる枚数も半分、1枚あたりの単価も半分くらいでないと売れないでしょう。それも当然です。質が悪い商品なのにCDショップのCDと同じ値段で売ろうなんてできませんし、お客さんにも失礼でしょう。自分でセッティングしたほうが制作費用が半分くらいになるから自分でセッティングする方を選びたいと思うかもしれません。ですが、CDセールスのことも考えると確実に後に残る利益は損をします。

 

さらに100枚自分でセッティングするとなるとものすごい労力が必要になります。メンバー全員で手分けして作業しても1日がかり(もしくはそれ以上)の作業になるでしょう。また現実的に100枚くらい作るのが限界でしょう。手作りではそれ以上売るのは難しいですし手間がかかりすぎます。ちなみにCDプレスは200枚、500枚、1000枚と枚数を多くするごとに単価が相当安くなりますので大量生産の場合はCDプレスの方が断然安くなります。

【価格例】

CDプレス スリムケース 4ページジャケット

100部 80,000円

1枚あたり単価 800円

 

500部 105,800円

1枚あたり単価 211.6円

アルバムを手作りするのは難しい

さらにCDジャケット印刷をして自分でセッティングする場合、できるのはスリムケースのシングルくらいでしょう。5~10曲入ったアルバムを自分でセッティングするのは難しいです。バックインレイ、帯などの印刷の手間や費用が余計にかかりますのでCDプレスをしてすべて込みでやってもらった方が楽に作成可能です。

自分でCDをセッティングすると楽しいけど・・・

CDジャケット印刷してバンドメンバーでセッティングすると頑張ってる感があって非常に楽しいです。でもそんなのはお客さんにはわかりません。どんなに頑張っていようとお客さんが判断するのはCDのそのものの質なのです。CDジャケットデザインがかっこいいか。ちゃんとパッケージングされてるか。音がきれいか。この部分でしか判断できません。

多くのバンドマンを見ていると

何でも節約するのがバンドマンにとって当たり前のような風潮があります。でもそんなバンドマンが多いからこそ他とは違うことをして差別化できると一目置かれる存在になれるのではないでしょうか。

 

何でもコストカット、節約の繰り返しでCDを安く作って安くお客さんに提供・・・。バンド界のマクドナルド状態になっていませんか??あなたがすべきは質の高いCDを作ってたくさんの人に自分のバンドの曲を聴いてもらうことです。高級レストランを目指してください。

 

年々CDの売上は下がってきている

現在CDの売上は下がってきていて音楽配信やストリーミングがその主流となってきています。世界を見ると欧米ではCDショップが次々とつぶれていて、最近ではカナダのHMV全102店舗が一斉閉店のニュースが話題になりました。

 

でも幸い日本はまだCDのニーズが高いです。理由はバンドグッズとしての側面があるからで熱心なファンはCDを手元に残しておきたいというニーズがあるからです。

 

だからこそファンのためを想うなら長く大事にしてもらえるようなCDを作るべきです。手作りでは長く大事にしてもらうのは難しくなります。しっかりCDジャケットデザインをしてCDプレスをすることが今のバンドには求められています。

【CDプレスとは何かを知ろう】レコ発前に知っておきたい基礎知識

まとめ

CDジャケットを印刷会社で印刷して自分たちでケースにセッティングするバンドが多い。

 

理由は

●周りのバンドがそうだから

●CDプレスのやり方がわからないから

●安いから

 

でも調べてみると

●実際は安くない

●手間がすごいかかる

●出来が悪い

●セールスが低くなる

 

世界的にみるとCDは売れない時代になっているけど日本ではバンドグッズの側面があるので売れている。だから長く大切にしてもらえるようにCDプレスをして質の高いCDを作るべき。

 

今日は以上です。

 

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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚