ベーシスト列伝 「岸部一徳」

2017.9.20

岸部一徳 ベーシスト

日本のベース界に大きな影響、又は変革をもたらした方々を紹介するベーシスト列伝。今回は現在、名バイプレーヤーとして俳優としての知名度が高くなった「岸部一徳(きしべいっとく)」さんです。伝説のGSバンド「ザ・タイガース」でベーシストとしてデビューされたところから現在までのベーシスト人生と素晴らしい演奏を聴くことができる楽曲についてご紹介していきましょう。

「岸部一徳」さんの経歴

まずは岸部さんの経歴からお話していくことにしましょう。1947年京都府で生まれた岸部さん。高校生となった岸部さんは1965年に「ザ・タイガース」の母体となるバンド「サリーとプレイボーイズ」を結成します。翌年、日本を代表するシンガー「沢田研二(さわだけんじ)」さんをバンドに加え、関西圏で精力的に活動を開始します。

 

バンドの人気は急上昇し、同年の11月には東京へと活動場所を移動するのでした。東京に上京したのちにバンド名を「ザ・タイガース」に改名。GSブーム真っ只中で彼らはそのルックスと楽曲が人気を博し、GSバンドの王者となっていきました。

 

しかし、ボーカルの「沢田研二」さんのソロ活動が少しずつ実を結び始めると1971年の武道館公演を持って「ザ・タイガース」は解散してしまいます。その後はロックグループである「PYG」や「井上堯之バンド」といった名プレイヤーがそろうバンドで素晴らしいベース演奏を披露していました。

 

しかし、ストレートなロックナンバーを愛していた岸部さんは徐々に求められるベースの新しい技術に疑問を持ち、グループを脱退。ベーシストとしての活動を封印するのでした。そして現在、俳優としての地位を確立した岸部さんは、またベーシストとしての活動も再開していらっしゃいます。「沢田研二」さんのソロライブで幾度となくベースを弾く姿を披露していらっしゃいます。

岸部一徳

出典先:https://twitter.com
出典先URL:https://twitter.com/s08130s/status/821246729907339264

「岸部一徳」さんにまつわるベースでの逸話

実は岸部一徳さんにはベースにまつわる逸話がいくつか語られています。その内容について解説していきたいと思います。

 

逸話その1 あの超有名ベーシストに手ほどきをしていた!

実は岸部さん、日本でも有名なベーシストにベースの心得を教えていたという逸話があります。それは「おニャン子クラブ」や「とんねるず」などに楽曲提供し、数々のヒット曲を生み出している「後藤次利(ごとうつぐとし)」さんです。「後藤」さんが大学生時代に「ブレッド&バター」と「岸部シロー」さんのジョイントツアーのベースが決まっていなかったため、ギターしか弾いたことのない後藤さんに岸部さんがベースを教え、ツアーに参加したという内容です。もしここで後藤さんが岸部さんからベースを学んでいなければ、サディスティック・ミカ・バンドでの活躍もなかったということになります。運命ってすごいですね。

逸話その2 世界的有名ベーシストからの求愛!?

当時「PYG」でベースを担当していた岸部さん。その時ちょうど来日公演で日本に滞在していたあの世界的ロックバンド「レッド・ツェッペリン」のベースである「ジョン・ポール・ジョーンズ」さんが自分たちの曲である「Babe I Gonna Leave You」を演奏している岸部さんをテレビで見たそうです。その腕前にほれ込んだ「ジョン・ポール・ジョーンズ」さんは是非岸部さんに会いたいとラブコールを送ったそうです。この時は予定が合わず、会えなかったそうです。世界最高峰のベーシストも認める腕前。こんな人はなかなか日本にはいないですよね。

岸部一徳さんが演奏した名曲集

最後は岸部さんが実際に演奏してきた名曲をここでご紹介していくことにいたしましょう。結構皆さん聞いたことのある作品でベースとして参加されていることが多いようです。これだけでも驚きの連続になる方もいらっしゃるかもしれません。それでは作品を見てみましょう。

 

ザ・タイガース「君だけに愛を」

君だけに愛を ザ・タイガース
ザ・タイガースにおける代表曲の一つ。「君だけに~」というフレーズが繰り返されるのが印象的な作品です。GSサウンドのお手本ともいえるこの曲で岸部さんがベースを担当しています。リズムに特徴があり、ロックとも歌謡曲ともいえる独特のフレーズが日本の歌謡曲文化の礎として大きく貢献したと思われます。

 

PYG「花・太陽・雨」

26. PYG “花・太陽・雨” 音盤窟レコード
「沢田研二」さんや「萩原健一(はぎわらけんいち)」さんをボーカルに擁し、名作曲家として名を馳せる「大野克夫(おおの かつお)」さんと「井上堯之(いのうえ たかゆき)」さんもメンバーとして参加した「PYG」。このバンドの結成を呼び掛けたのはなんと岸部さん。GSが終わりを迎え、ハードロック志向へと変化したバンドはストレートなベースサウンドがよく響きます。この曲「花・太陽・雨」では岸部さんが作詞を担当。マルチな才能を示す作品でもありました。

 

井上堯之バンド「『太陽にほえろ!』のメインテーマ」

太陽にほえろ OPテーマ
刑事ドラマとして今も語り継がれる大ヒット作品「太陽にほえろ!」。萩原健一さんや松田優作さんなど多くのスターを輩出した作品のメインテーマ。実はこの曲のベースを担当していたのが岸部さんなのです。緊張感迫る旋律に対して実直ボトムを押さえるサウンドはメロディーをとても引き立てています。

 

井上堯之バンド「『傷だらけの天使』のメインテーマ」

「傷だらけの天使」井上堯之バンド
「萩原健一」さんの出世作であるドラマ「傷だらけの天使」。このメインテーマでも岸部さんがベースを演奏しています。「太陽にほえろ!」とは違いとても陽気なサウンドではありますが、楽曲のポイントを見ぬいて軽快なベースラインを展開しています。ロックだけではなく、様々な音楽に精通していたといわれる岸部さんだからこそ演奏できるフレーズではないでしょうか?

 

俳優としての岸部一徳さんしか知らない方にとってはとても新鮮な内容はなかったでしょうか?現在もベースを弾く姿を見ることができますので、世界も認める素晴らしいベーシストですので、ぜひ機会がある場合にはその目に焼き付けていただければと思います。

 

今日は以上です


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よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚