ベーシスト列伝 |スタジオミュージシャンの第一人者「江藤勲」さんを紹介

2017.12.4

江藤勲

音楽においてボトムを押さえながら、楽曲の舵取り役として重要なパーソンとなるのがベースギターです。ベースギターの魅力をもっと皆さん知っていただくために、日本のベース界に大きな影響、又は変革をもたらした方々を紹介していきたいと思います。今回は日本におけるスタジオミュージシャンの第一人者である「江藤勲(えとういさお)」さんです。

江藤勲さんの経歴

まず最初は江藤さんがどのような方であったのかを解説していきましょう。1943年に生まれた江藤勲さんは17歳の時にハワイヤン音楽を専門としたバンドでプロデビューを果たします。その後はジャッキー吉川とブルー・コメッツといった有名なバンドで腕を磨きながら、最終的にはスタジオミュージシャンとして活動を開始します。ジャズに関する知識もあったため、日本人ではなかなか感じることのできないブラックミュージックのサウンドを出すことができたことから著名な作曲家から指名を受け、日本でも優秀なスタジオ・ミュージシャンとして名をはせることになりました。私生活では歌手の薫ジュンさんと結婚と離婚を経験されています。その後も歌謡曲だけでなく、アニメソングやロック、ジャズなどの様々な音楽に対してそのベースを響かせ、日本の音楽文化に大きく貢献をされました。

江藤勲さんのベースギター紹介

続いては江藤さんが使用した楽器について解説していきたいと思います。江藤さんが好んで使用したベースは「オレンダーベース」になります。

江藤勲

出典先:POCO1977
もともとはテスコ製のベースギターで当然のことながらフェンダーのベースが流行る中でこのすこし手のかかる楽器でどこまでよい音が鳴らせるのかということをずっと試行錯誤していたそうです。主な歌謡曲ではこのベースが使用され、いろんな楽曲の中でこのベースの音を確認することができます。ほかにもVestax製の5弦ベースやウッドベースを使用し、どのような楽曲にも対応できるようにしていたそうです。本当にベースという楽器が好きでこだわりのある方だったということがよくわかります。

江藤勲さんが演奏した名曲集

それでは最後に江藤さんが演奏した名曲をいくつかご紹介していくことにいたしましょう。この楽曲だけを見ていくと江藤さんが本当に歌謡界を支えたベーシストであることがよくわかります。この演奏に耳を傾けることがどれだけ重要であるかを感じることができるはずです。

山本リンダ「こまっちゃうナ」

komachauna
山本リンダさんの名曲「こまっちゃうナ」。このベースも江藤さんによって演奏されました。少しファニーでありながらも乗りの良いサウンドが当時流行しました。リンダさんのかわいらしさを何倍にも膨らませる素晴らしい音を奏でています。

いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」

いしだあゆみ ブルー・ライト・ヨコハマ 1969
いしだあゆみさんの大ヒット曲であり、横浜といえばこの曲ともいえる名曲も江藤さんによるベースが収録されています。歌に寄り添うようなベースの音色はとてもやさしく、夜の横浜を想像できる素晴らしい演奏を披露しています。軽快なリズムでありながらも歌を聴かせることが必要なこの曲でベースの立ち位置が絶妙なバランス感覚で成り立っています。

ザ・ドリフターズ 「ドリフのズンドコ節」

ドリフのズンドコ節
ドリフターズのベースといえば「いかりや長介」さんですが、この楽曲に関しては江藤さんが弾いたテイクが使われています。こういう言った演歌チックな関しても自分の個性を生かし、すんなりと対応できるところは流石だなと感じます。基本はフレーズをループさせている形ですがそれがどんどんと心地よくなっていく自分がいます。グルーヴの妙ともいうべき楽曲ではないでしょうか。

宇野ゆう子「サザエさん」

サザエさん オープニング 20014.02.16
日本人であれば、必ず知っているこのメロディー。アニメソングとしても息の長い「サザエさん」の曲ですが、実はベースは江藤さんが担当しています。日本人にしては珍しいマーチのようなリズムを軽快に弾きこなしています。ホーンなど主張の強い楽器に交じってしっかり根を張ったボトムラインがとても心地よいですね。

美空ひばり「むらさきの夜明け」

むらさきの夜明け(美空ひばり)

日本が世界に誇る歌姫である「美空ひばり」さん。彼女の楽曲でも江藤さんの冴えるベースラインを堪能することができます。名曲である「真っ赤な太陽」に続いて発表されたグルーヴ歌謡である「むらさきの夜明け」。和声ジェームス・ジェマーソンと呼ばれていた江藤さんだからこそ表現できるグルーヴ感。これを一発で録音していたと考えるとその技量は計り知れないものであることは確かです。
いかがでしたでしょうか。江藤さんは表舞台ではなくとも素晴らしいベース演奏で人を魅了した方でした。私としてももっと評価されてもよいと思っています。日本にはこのような素晴らしいベーシストが沢山いらっしゃいます。今後も素晴らしいベースを演奏される方々をどんどんご紹介していきたいと思います。

 

今日は以上です

 

 





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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚