ギブソン・レスポール「GIBSON LES PAUL MODEL」の特徴と歴史|エレキギターの傑

2017.4.6

GIBSON LES PAUL MODEL

ギブソン レスポールとは?

GIBSON LES PAUL MODELとは、フェンダー ストラトキャスター、テレキャスターに並び称される世界3大ギターの一つです。トーンの特徴は、ハムバッキング(コイルを2つ並べた)ピックアップと、メイプルフロント、マホガニーバックの合板構造による重厚で豊かなものです。

 

世界3大ギタリストのジミー・ペイジとして知られ、数多くのミュージシャンが愛用しました。フェンダーのギターと異なる個性を持つギブソン レスポールは、エレキギターの名器なのです。

ギブソン レスポールの歴史

1952年、ギブソン社はミュージシャンであるレス・ポールと共同開発したギターを発売しました。ギブソン初のソリッドギター(空洞のない)として、登場しました。初期のモデルのピックアップは、ギブソンのシングルコイルであるP-90(ソープバータイプ)でした。

 

初期モデルの特徴として、トラピーズブリッジもしくはストップ・テイルピースといったオクターブチューニング(開放弦と12フレットの音を合わせる)ことの出来ないテールピースが搭載されていました。

 

レスポールの基本形として、シングルカッタウェイ(ネック側のボディの片側をえぐった)と、マホガニーのボディの表面に、メイプルを張り合わせた合板構造による中低域の豊かな暖かみのあるトーンは確立されていました。

 

転機は、1957年から搭載されたP-490ピックアップ通称P.A.Fが開発されたことです。このP.A.Fは世界初のハムバッカーピックアップです。シングルコイルを2つ並べて磁極を逆にする、ハムキャンセル効果を付与しています。ハムキャンセル効果とは、ノイズを相殺することです。

 

そして、もう一つの重要な改良が、チューンOマチックブリッジです。1954年のレスポールの上級モデルであるカスタムから採用されたブリッジで、各弦のこまが稼動できる仕組みになっています。これにより、オクターブチューニングが可能になりました。

 

P.A.FとチューンOマチックブリッジを搭載した1958年以降のレスポール・スタンダードこそが、今でいうレスポールの基本形です。このモデルは、多くのギタリストに愛用され、レスポールは世界3大ギターとなったのです。

ギブソン レスポールのタイプ

 

ギブソン レスポールには、スタンダードの他にタイプが色々とあります。今回は代表的な、モデルを紹介します。

GIBSON LES PAUL MODEL CUSTOM

レスポール カスタムは、スタンダードの上位機種として設定されました。1954年発売当初のモデルには、P-90シングルコイルとアルニコV(長方形のポールピースのシングルコイル)が搭載され、後にP.A.Fを1957年より採用しています。

 

カスタムの代名詞となっているブラックビューティーは、ラッカー塗装がエボニー(ブラック)だったことに由来しています。指板材が、ローズウッドからエボニーに変更されたり、ピックアップを3基載せたモデルが存在したり、豪華使用の上位機種としての存在感があります。

 

レスポール ジュニアはレスポールの廉価バージョンです。アーチトップ(盛り上がりのあるボディ)から平らなフラットトップに変更され、ピックアップもリアのP-90ドッグイヤータイプ1基のみといった簡素なギターです。

 

レスポール ジュニアは軽量で、P-90独特のトーンから愛用しているギタリストもいます。2ピックアップのスペシャルというモデルもあります。

ギブソン レスポール使用ミュージシャン

世界3大ギタリストのブルース・ブレイカーズ時代のエリック・クラプトンが使用していました。ポール・バターフィールド・ブルースバンドのマイク・ブルームフィールド、オールマンブラザーズバンドのデュアン・オールマン、フリートウッドマックのピーター・グリーンなども愛用しています。

 

そして、忘れてはならないのが、同じく3大ギタリストのジミー・ペイジです。レッドツェッペリンの2枚目のアルバムから、テレキャスターからレスポールを愛用するようになり、印象的なギターリフを生み出しました。

 

エアロスミスのジョー・ペリーやゲイリー・ムーア、キッスのエース・フレイリーやスラッシュなどの名だたるギタリストの愛器としても有名です。

 

日本のミュージシャンだと、シーナ&ロケッツの鮎川誠が、黒いレスポール カスタムがトレードマークとなっています。スタンダードだと、奥田民生です。奥田民生の’59年レスポール スタンダードは当たり年のレスポールで、数が少ないので今では希少価値があります。

ロックサウンドになくてはならない名器!

ロックの名盤には、必ず名器の存在があります。ギブソン レスポールほど様々なアルバムの中で使われているギターは、他の3大ギター以外にはありません。

 

重厚なトーンから生み出される印象的なギターリフの数々は、レスポールなくして語れません。ギブソン レスポールはロック音楽になくてはならない名器なのです。

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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚