ギブソン ファイヤーバードの特徴【個性の塊のようなエレキギター】

2017.3.17

gibson firebird ギブソン ファイヤーバード

ライバルのフェンダーを意識したギター

1963年、ギブソンは新しいギターを発表しました。Gibson Firebirdと名付けられたそのギターは異質でした。左右非対称のボディは、鳥が翼を広げたかのような形状をしています。このデザインを担当したのが、カーデザイナーであるレイ・ディートリッヒです。当時、ギターのデザインに、カーデザイナーを起用するのは、あまり例がなく、そのことからも話題になりました。

 

当時のフェンダー社には、テレキャスター、ストラトキャスターに加え、新たにジャガー、ジャズマスターなどの新型ギターがラインナップされていました。ライバルであるギブソンは、既存のギターでは太刀打ち出来ないと判断し、当時流行していたサーフ・ミュージック系のギタリストに好まれる音色のギターを開発しました。

 

ファイヤーバードには、ライバル、フェンダー社のエレキギターの特色である、ブライトなトーンを付与されました。開発の経緯から、意識してフェンダーの明るめで歯切れのいいサウンドを狙っています。ベースヴァージョンの、サンダーバードもあります。

設計も独特?9ピース、スルーネック構造

ファイヤーバードのボディ構造は、スルーネックです。簡単に説明すると、ネックとセンターのボディ材が共通で、その両脇を挟み込む形で、ボディを形成しています。ボディにネックを貫通することで、強度を上げ、更にサスティーンの補強を狙っています。しかも、マホガニー材とウォルナット材の9ピース構造となっています。

 

そして、フェンダー社のブライトなトーンを意識した、ピックアップ、ミニハムバッカーを開発し、搭載しました。このピックアップはハムキャンセル効果がありながら、高域寄りの音色を持つピックアップで、ファイヤーバード独特のトーンを生み出しています。

ファイヤーバードを愛用したギタリスト

ファイヤーバードが発表された当初、ギブソンの上位機種としての存在でした。ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズや、クリームのエリック・クラプトンなどが当時、愛用していました。

 

そして、忘れてはならないのが、ジョニー・ウィンターです。「百万ドルプレイヤー」と呼ばれたジョニー・ウィンターの愛器といえば、ファイヤーバードです。先天性白皮症(アルビノ)のブルース・ギタリストのジョニーのトーンに欠かせない存在だったのです。

 

他には、レーナード・スキナードのアレン・コリンズ、エアロスミスのジョー・ペリーなどが挙げられます。同じくストーンズの、ロン・ウッドもライブで弾いています。ロック黄金期のギタリストの数々が、ファイヤーバードを使用していました。

大幅な改造?ノンリバースモデル

ファイヤーバードは、その構造上、様々な欠点がありました。独特のボディ形状は、座って弾くには向いていませんでした。他には、バンジョーのような大きさのペグのせいで、重みのためにネックが常に下を向くという欠点もありました。

 

そこで、1966年に登場したのが、ノンリバースモデルです。左右の位置を反転させ(リバースからノンリバースへ)、弾きづらさの象徴だった張り出した形をおとなしく修正しました。それに合わせて、ネック構造もスルーネックから、セットネック(ボディに直接接着する工法)に変更しました。

 

ピックアップのバリエーションも、P-90ピックアップが追加されました。ギブソン・レスポールにも搭載されているピックアップで、ギブソン社のシングルコイルピックアップです。フェンダーのシングルコイルと違って、低中域の豊かなウォーミーなトーンのピックアップです。

 

ちなみに、ファイヤーバードは、その仕様に合わせて、Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ、Ⅶといったモデルが存在します。ピックアップの数や、ピグスビーアームの有無などが、型番の違いとなっています。番号順に安価なモデルから高級モデルとなっています。

Gibson Firebird Non Reverse ギブソン ファイヤーバード ノンリバース

出典 http://store.ishibashi.co.jp/ec/pro/disp/1/05-313445200

ノンリバースモデルを愛用したミュージシャン

近年では、オアシスのノエル・ギャラガーです。ノエルの使用のおかげで、ノンリバースモデルの人気も上がってきたようです。というのも、ファイヤーバードといえば、リバースモデル(初期生産モデル)の方が人気があったのです。

 

そして、忘れてはならないのが、はっぴいえんど時代の鈴木茂です。鈴木茂がテレキャスターを買いにいった店で、たまたまファイヤーバードを置いていたので購入したそうですが、はっぴいえんどのイナタイサウンドにぴったりのトーンです。

ギターに個性を求めるならファイヤーバード!

1969年には、生産が中止されていたファイヤーバードですが、1972年には再販されています。その後も、生産中止、再販が繰り返されていたファイヤーバードですが、現在では、ギブソンのラインナップに復帰しています。

 

特筆すべきは、バンジョーペグから通常の大きさのペグに改良されたことです。マイナーチェンジにより、欠点を改良しているので、2010年以降のモデルはおすすめです。ギターに見た目とサウンドの個性を求めるならファイヤーバードです。

 

今日は以上です。

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よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
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