フェンダー・ツインリバーブの特徴と歴史を解説|クリーントーンアンプの代表格

2017.4.17

フェンダーツインリバーブ Fender Twin Reverb

フェンダーツインリバーブとは?

誰もが思い浮かべるトーンの影には、必ず名器の存在があります。ロックだけでなく、ジャズやカントリーのミュージシャンに使われてきたクリーントーンの名器といえば、Fender Twin Reverbです。

 

フェンダー社のアンプのイメージといえば、ツインリバーブに代表される煌びやかなクリーントーンです。ストラトキャスターや、テレキャスターの高域の伸びる特性のギターとの相性は抜群です。フルチューブ(真空管)アンプなのに、あまり歪まないアンプを製作した背景には、当時の音楽シーンの要求がありました。

フェンダー ツインリバーブの歴史

1960年代の音楽シーンは、会場が徐々に大型化していくという問題がありました。レオ・フェンダーの元には、あまり歪まない大出力のアンプを求める声があり、当時流行していたリバーブ(残響音)を追加したアンプの開発に着手しました。

 

フェンダーは、1953年に開発したツインを原型に、リバーブ回路やミッドコントロールやブライト・スイッチが追加された85Wの出力のある横置きキャビネットのアンプを発売します。1963年に発売されたブラックパネルのアンプの名前は、フェンダー ツインリバーブです。

 

ツインリバーブは12インチのスピーカー2発に、12AX7(もしくは7025)をプリアンプに、6L6真空管4本のパワーアンプという構成です。発売されてから様々なジャンルのミュージシャンに愛用されました。

 

レオ・フェンダーが健康上の理由から、フェンダー社をCBSに売却しました。そのときに、ツインリバーブはモディファイされましたが、音が硬くなったと評判を落としてしまいます。結局8ヶ月程度で元のモデルに戻るのですが、俗にいうブラック・パネル(ブラックフェイス)の時期に音の評価の低い時期があったということです。

 

1968年に、ツインリバーブはマイナーチェンジしました。パネルの色をシルバーにした、シルバー・フェイスと呼ばれるモデルに変更されたのです。シルバー・フェイスになった当初はサーキットの変更はありませんでした。しかし、徐々に改良が加えられました。

フェンダー ザ・ツインと現在のツインリバーブ

fender the twin フェンダーザツイン

その後、様々な端子や、マスターボリュームの追加など改良を加えられていったツインリバーブですが、1980年にツインリバーブⅡにモデルチェンジされます。ビブラートユニットを廃して、チャンネル切り替えスイッチ、エフェクトループなどの改良が特徴です。1985年にCBSが、ビル・シュルツに会社を売却し、1986年にツインリバーブⅡは生産終了しました。

 

1986年の末に、ツインリバーブの後継機種として、The Twinが発売されました。ザ・ツインは、歪むチャンネルの追加やエフェクトループ、フットスイッチといった近代的なアンプとしての機能が追加されています。

 

ザ・ツインは、ツインリバーブ譲りのクリーントーンと、オーバードライブサウンドといったキャラクターを持った100Wのコンボアンプです。ブラックパネルと、赤いノブから、通称赤ノブといわれています。サウンドの特徴は、明るめのカリっとした歪みです。

 

1991年には、ツインリバーブの復刻モデルである’65ツインリバーブがラインナップに加えられます。それによって、かつてのツインリバーブが蘇ったのです。オリジナルの85Wに出力が戻されたこのモデルは、ビンテージアンプのトーンを求めるユーザーに受け入れられ、現在でも生産されています。このように、ツインリバーブは、非常に息の長いクリーントーンアンプなのです。

フェンダー ツインリバーブのセッティング

ツインリバーブは、基本的に煌びやかなクリーントーンが使いやすいです。マーシャルや、メサ・ブギーでは、当然ながらツインリバーブのようなクリーントーンは出ません。フェンダーのギターに限らず、ハムバッキングのギターにも合います。

 

85~100Wのアンプなので、リハーサルスタジオでは持て余す音量がでます。クリーントーン目的なら、適正なボリュームでバンドのアンサンブルの邪魔にならないようにしましょう。トレブル、ミドル、ベースの各つまみは12時(真ん中)から必要に応じて足し引きします。

 

ビブラートチャンネルでは、ビブラートやリバーブの他に、ブライトスイッチがあります。このスイッチをオンにすると高域が強調されます。

 

ツインリバーブ単体で歪ませようとすると、ボリュームをかなり上げなければなりません。そこでおすすめしたいのが、オーバードライブや、ディストーションなどの歪みエフェクターです。クリーンが綺麗に出るアンプは、エフェクターとの組み合わせで様々な音色が作ることができます。

 

マーシャルや、メサ・ブギーといったアクの強いアンプに対して、癖のないクリーントーンのオールチューブ(真空管)アンプという点こそ、フェンダー ツインリバーブの最大の武器なのです。

 


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よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
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