初心者の鬼門、イコライザーの扱い

2017.11.19

イコライザー

音作り、曲作りにおいてEQ、イコライザーの存在はいつでも大きいものです。最近では3程度では留まらないバンド数をもったEQを搭載しているプレイヤーも多く、制作側に回らない人でも見知って弄る機会が増えています。手軽に使えるようになったのかと思いきや、いざ制作で使おうとすると調整の難しさにゲンナリする人も少なくありません。今回は初心者の鬼門、イコライザーの扱い方について解説していきます。

基本はカットに使うもの、最初は目立たせる用途で使わない

扱いに慣れていないうちは、まず「EQはカットに使う」ことを鉄則と考えておきましょう。バスドラムやベースの音を際立たせるように30~50Hzより下の低域をバッサリ切る、各種シンバルやクロマチックパーカッションの尖りを抑えるために15kHzより上をなだらかにカットする、というのはどこでもレクチャーされていることだと思います。

イコライザー

「どうして最初からそんな帯域を音源のほうで予めカットしていないのか」という疑問には、「ソロなどで使う場合にも不足なく音の成分があるようにサンプルを用意している」という制作面の事情な答えがあります。加工する時にも、ない音を増幅してる作るより、多い音を削る方が綺麗になりやすいという理由もあります。カットする時はそのトラックの楽器だけに注目しないようにし、関係性を考えるのがコツです。

 

たとえば低音がボワボワして聴き心地が悪い時は、ベースやバスドラムの低域ももちろんカットしますが、それ以上に同時に鳴っている他のギターやキーボードの低域を大きく削っていくと、各々の役割を尊重する整理された音にすることができます。このように音を控えてスッキリさせるのはEQの得意分野ですが、目立たせる用途にはあまり向いていません。というよりも、他のエフェクトのほうが目立たせるのは適していると言った方が正確かもしれません。ピークを圧縮しながら全体の音量を底上げできるコンプレッサー、処理方法は様々ですが高域をきらびやかにすることができるエキサイターやエンハンサー、ダブリングやM/S処理コンプレッサーといった位相からの強調など、原音の性格を大きく損なわずに目立たせることができるエフェクトは多いです。

イコライザー

これらのエフェクトと比べるとEQによる強調はあまり融通が利かず、最終段階でマキシマイズする時に邪魔になるピークを作りやすいリスクも抱えているので、積極的に使っていく必要はありません。最初のうちはカットするという目的に使うだけで十分です、慣れてくるとそのカットする目的だけでもかなり多用することになると思います。

音作りへの応用、他エフェクトとの相性

カットする以外に使い道がないわけではなく、慣れたら挑戦したい工夫もあります。その一つが音作りの段階でのEQ活用で、バンドが多くQ値(先鋭度)を調整できるものが望ましいです。具体的に楽器を挙げるとアコースティックギター、エレキギター、電子オルガンなどとの組み合わせが良く、極端な設定を重ねると特徴的な音色にすることもできます。EQだけでは難しいですが、他のエフェクトと組み合わせると上手く使える場合もあります。

イコライザー

やることは結局帯域の調整なので、コーラスやディストーションなど別の方法で増幅させるものと併用しつつ、出すぎたところをディエッサーやマルチバンドコンプレッサーで抑えるといった手は、どの楽器に対しても使えます。音源についているカットオフ、レゾナンスもやっていることはEQとほぼ同じ帯域調整なので、エフェクトのかかる順番を把握しておけば、扱いやすい、調整しやすい方を使ってもかまわないと思います。少し荒い手法ですが、元から高音をあまり含まない楽器の高域を派手に上げて輪郭を作ることもできます。いずれにしても、のっぺりとかけるならエキサイターやエンハンサーを使ったほうが綺麗ということになりがちなので、Q値をある程度上げた状態で調整するとEQの特性を活かせると思います。

マスタリングの2mixの前に見直す

音作りや編曲中にも差し挟むことはあるでしょうが、マスタリングの2mixに落とし込む前が、もう一度EQ調整を見直すタイミングです。そこから先は音楽性を損なわないようにピーク、ダイナミックレンジ、音圧を調整するのが主なので、その時点で帯域のバランスはあらゆるモニターを使って決め打ちしておきましょう。慣れないうちは、マスタリングが終わった後でもEQ調整に違和感を覚えて作り直すことがあると思います。

イコライザー

筆者も油断していると割とやらかしますが、それほどEQというエフェクトは大味な部類で、少しの数値差で印象が大きく変わってしまうことがあります。しかしながら、曲を作るうえで使わないのはほぼ不可能というほど基本的なエフェクトなので、習うより慣れろの精神でどんどん使ってみてください。調整する感覚が身についてくると、これほど使い勝手のいいエフェクトもそうありません。

今日は以上です

 

 





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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚