2017.6.6
バンドにとって重要なのが横のつながりです。先輩バンドがたくさんいるのも心強いですが、売れるため、そして何よりバンド活動を楽しむためには、友達のように接することのできるバンドが多いほうがいいのです。バンドマンの中には「馴れ合いで音楽やってるんじゃねぇんだよ!」という方もいるでしょう。それは、真剣さゆえに出てくる言葉だと思いますし、その気持ちももちろんわかります。しかし、本当に売れているバンドほど、横のつながりを大事にしているものなのです。今回はバンドにとって横のつながりが重要な理由、周りのバンドといい関係を築くための秘訣を紹介します。
仲のいいバンドが多いことのメリットは何なのでしょうか?
まず、仲のいいバンドが増えると、レコ発などの自主企画が開催しやすくなります。自主企画、というくらいですから、ブッキングからタイムスケジュールの管理、場所の選択まで、自分たちのバンドで行わなければなりません。その中で、大抵のバンドが一番苦労するのはブッキングです。スケジュールが合わない、などの理由で断られまくり、最終的に出演枠を減らしてレコ発開催、なんてことも珍しくないパターンです。ほとんどのバンドマンがこの場面で、「ライブハウスのブッキングって、本当に大変だなぁ」、と痛感します(笑)
しかし、仲のいいバンドが多いと、もう出演交渉するバンドがいない!なんていう事態に陥ることは少なくなります。仲のいいバンドが多い=企画に誘えるバンドが多いということなので、あまり苦労せずに出演者を決めることができるのです。もちろん、仲がいいからと言って、音楽性が全然違うのに誘ってしまうと、イベント自体をぶち壊してしまいかねません。イベントのコンセプトは明確にするようにしましょう。とはいっても、仲が良くなるのは、自然と音楽性の近いバンドになります。
企画ライブのブッキングで苦労せずに済む、これは仲のいいバンドが多いことの大きなメリットです。それに、仲のいいバンドの企画に誘ってもらえる可能性もありますよ。
⇒ブッキングについてはこちらも参考にしてみてください。【ライブハウス店員に聞く】ブッキングイベントのブッカーの良し悪しを見極めよう!
仲のいいバンドが増えれば増えるほど、自分たちのバンド活動のいい刺激になります。「あいつのバンド、今度有名なバンドと対バンするんだって」というような情報が入ってくれば、自然と自分たちも負けないように気合が入りますよね。きっと自分たちが頑張って、そのバンドを追い越せば、彼らも負けじと頑張り、良いライバル関係が生まれます。仲のいいバンドが増えれば増えるだけ、このような状況が多くなるのです。切磋琢磨できる仲間が増えるということも、仲のいいバンドが多いことのメリットになります。
もし、仲のいいバンドが売れれば、自分たちのバンドも注目される可能性があります。なぜなら、ライブハウス関係者、業界関係者は、常に才能のあるバンドを探しているからです。新たな才能あるバンドを発掘するための手法として、「売れているバンドから芋蔓式に見つけていく」というものがよく用いられます。売れているバンドのTwitterなどで、過去の対バン履歴や、良く絡んでいるバンドなどを調査し、重点的に見ているのです。もし、売れたバンドと交流があれば、自分たちも注目される可能性が増します。
では、具体的に仲のいいバンドを増やすためにはどうしたらいいのでしょうか?
対バンをしたバンドの中で、少しでも音楽に共感できた、仲良くしたいと思うバンドがいれば積極的気に話しかけに行きましょう。バンドマンの中には、自分から話すことが苦手という人が多くいます。私もバンドマンなので気持ちはわかります。しかし、売れるのと、話しかけずに後悔するのでは、どちらがいいでしょう?これも、売れるための努力と割り切り、勇気をもって話しかけに行きましょう。話しかけづらそうな人でも、曲を褒めたりすると、意外と話がはずんだりするものです。バンドマンってみんな人見知りなんですよ(笑)
もし、「音楽性が近いから対バンしてみたい」、「仲良くしたい」というバンドがもしあったら、積極的にライブに足を運び、ライブが終わった後に話しかけ、もし打ち上げがあればそのまま参加し、徹底的に仲良くなりましょう。そこで仲良くなれば、今後の活動の幅も広がります。「なんか営業みたい…」と思われた方もいるでしょう。しかし、バンドで上に行くためには、このような営業努力はおろそかにできないのです。いい音楽を作ることと同じくらい、人との繋がりを大切にしなければなりません。
もし、対バンしたい、仲良くなりたいと思うバンドがいれば、ライブに足を運び、直接話すのがベストです。しかし、遠方で活動しているバンドだったり、スケジュールが合わなかったりでライブに足を運べない場合は、「ぜひ関りを持ってほしい」という旨の手紙を添えて、デモを送ってみましょう。音楽に共感したと真摯に伝えれば、相手のバンドは必ず答えてくれます。自分の音楽を褒められて不快に思う人はいません。リスナーがいい音楽を探しているのと同様、アーティスト側も評価してくれる人を探していますからね。
バンドにとって、横のつながりが重要な理由を解説しました。バンドの本質は、もちろん「いい音楽を作り、それを発信し続けること」です。営業努力も大事ですが、そっちばかりに比重が言ってしまうと、本末転倒になってしまいます。音楽を作ること、仲のいいバンドを作るための努力、うまくバランスを取りながら頑張ってください。
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よっしー(田中義一)
1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚