2017.9.21
最近、大人気の「星野源」さん。2017年に発表した「Family song」
の曲調は今までのテイストとは違い、ものすごくソウルフルな雰囲気がする作品となりました。本人曰く1960年から70年代にかけてのソウルミュージックをイメージし、それをJ-POPに落とし込んだとのこと。その時代はポップスでいうとモータウンレコードがアメリカだけでなく、世界で流行していた時代でした。もしあなたがベーシストであればこのモータウンという一つの時代の流れは必ず聴くべき内容だと私は思います。なぜならばここにポップスのすべてが詰まっているからです。今回はモータウンレコードで活躍したベーシストと名曲をご紹介したいと思います。
モータウン・レコードとは、アメリカのミシガン州デトロイトで始めたレコードレーベルです。自動車産業が町の代名詞であった。その労働力としてこの地に降り立ったアフリカ系アメリカ人の中でミュージシャンを志す者たちを中心に活動が始まる。ソウルミュージックやブラックミュージックを起点として踊れる音楽をつくっていたのがこのモータウンであった。ダイアナ・ロスやスティーヴィ-ワンダー、マイケル・ジャクソンが所属するジャクソン5、マーヴィン・ゲイなどが所属しており、1960年代から70年代後半にかけてその歴史は栄華を極めます。しかしその後は経営不振が続き、MCAレコードにその権利を売却し、インデペンデントという体系の名の下ではレーベルは終焉を迎えるのであった。
The Supremes – Stop In The Name Of Love (Ready Steady Go – 1965)
名シンガーであるダイアナ・ロスが所属していた黒人系女性ボーカル・グループ。「Stop! In the Name of Love」や「You Can’t Hurry Love」 などの名曲を輩出し、日本でも多くファンを持ち、カバーされているグループです。
The four tops – I can’t help myself (sugar pie, honey bunch) – Live HQ
「When She Was My Girl」、「I can’t help myself」などをモータウンレコード移籍後にヒットさせた黒人4人組ボーカルグループ。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」などにも選出されており、ポップボーカルグループにおいてその発展に大いに貢献しました。
I Want You Back – The Jackson 5
「キングオブポップ」の異名を持つ「マイケル・ジャクソン」が幼少のころに兄妹と共に結成したボーカルグループ。1969年に「I Want You Back」でデビューしたがそのボーカルワークの評価が高く、いきなり全米チャート1位となる快挙を成し遂げている。若干11歳とは思えないマイケルのボーカルはやはり驚愕してしまいます。
stevie wonder My Cherie Amour
「My Cherie Amour」などの数多くの有名曲をモータウンの元で制作し、発表してきたのが「スティーヴィー・ワンダー」。若干12歳にしてモータウンでのデビューを決めましたが当初はなかなかヒットに恵まれませんでした。しかし徐々にそのメロディーセンスが評価され、今では世界でも有数のシンガーへとなりました。
マービン・ゲイ&タミー・テレル
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第6位に選ばれるほどにアメリカでは著名なシンガー。当初モータウンにはドラマーとして入ったが徐々にボーカルとしての活動が実を結び、1971年に発表した「What`s going on」が爆発的なヒットとなった。その内容も戦争や迫害などの社会問題をテーマとして、世間に強烈なインパクトを与えたのでした。
Brian Wilson & Carol Kaye : Good Vibrations
モータウン・レコードがロサンゼルスに本社を移転した1972年ころから活躍し、その頃の楽曲のほどんどを手掛けていたのが女性ベーシスト「キャロル・ケイ」です。ポップスだけではなく、ジャズの知識も豊富で現場でその知識を生かし存分に手腕を振るってきました。ピック弾きをメインとしているところも大きな特徴です。ベースだけでなくギターとしてもその技術は択一したものを持っていました。その後はベースの発展のために世界初の教則本を発行したりとベースの歴史において重要な人物となっています。
CHUCK RAINEY 1
「ジェームス・ジェマーソン」と共に「モータウン・レーベル」の重要なベーシストとして活躍してきたのが「チャック・レイニー」。ジェマーソン同様に 「マーヴィン・ゲイ」、「ジャクソン5」、「ラスカルズ」、「スティーリー・ダン」などのセッションベーシストとしてその音を確認することができます。フレージングでの特徴としては「ダブル・ストップ」と呼ばれる複弦で音を鳴らす奏法。このフレーズで印象に残りながらも楽曲の雰囲気を一層際立たせる奏法としてとても効果的です。しかし一歩も違うと曲の雰囲気を一気に崩壊させてしまうため、歌心を理解する技量もなければなりません。それができてこそ「名手」とよばれるようになるのでしょう。
James Jamerson Clips of Whats Going On
「モータウン・レーベル」が輩出した名ベーシストこそが「ジェームス・ジェマーソン」。人差し指一本で演奏する「ザ・フック」という奏法が有名でトレードマークのプレシジョンベースの弦高を高く配置し、まるでウッドベースのようなセッティングで弾いていたそうです。「マーヴィン・ゲイ」の「What’s going on」では泥酔した状態で寝転んで弾いたなどの逸話も残っています。彼の弾くベースはまるで唄を歌うかのようなフレージングでベーシストとしては必ず聴くべきベースだと思います。
今日は以上です
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よっしー(田中義一)
1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚