お客さんを呼べる魅力的なバンドを目指す【バンドとマーケティング】

2017.3.15

バンド マーケティング

バンドマンの皆さん、「マーケティング」という言葉をご存知ですか?聞いたことはあるけど、意味はよく分からない…という方も多いと思います。簡単に説明すると、作った商品を市場において、どのように売るのか?という戦略のことです。このマーケティングの考え方、実はバンドと密接な関係があるのです。言ってしまえば、バンドだって商品ですよね。どうやったら売れるのかを考えて行動しないと、売れるはずがありません。でも、これが意外とできていないバンドが多いのです。今回は、バンドにおけるマーケティングについて解説します!

アマチュアバンドは自分たちでマーケティングをしなければならない

マーケティングの最も基本的な行動が以下の3つです。

 

●セグメンテーション(市場を細分化して考える)

●ターゲティング(標的市場を定める)

●ポジショニング(市場においての立ち位置を定める)

 

なんだか難しいし、音楽はフィーリングが全てだろ!と思ったバンドマンの皆さん、甘いです。プロの世界でだって、バンドを「商品」としてとらえて、このマーケティングを実際に行っているんですよ!しかし、プロのミュージシャン達は大きな会社に属しているので、会社がこのプロセスを代行しています。もちろんアマチュアバンドにだってマーケティングが必要です。自分たちを「商品」としてとらえ、どう売り込んでいくかを考えることが、バンドで上に行くためにはとても大切なのです。以下で詳しくプロセスを説明します。

セグメンテーション(市場を細分化して考える)

まずは、セグメンテーション、市場の細分化です。つまりお客さんを一つのかたまりとして捉えずに分けて考えるのです。例えば女性なのか男性なのか、中年層なのか、若年層なのか…といった具合です。このようにして市場を分けて考えることで自分たちがターゲットとするお客さんの層をはっきりさせていきます。

 

音楽性に関しても音楽をよく知らない人を相手にするのか、JAZZ好きを相手にするのか…など分けて考えるといいでしょう。そうすることでバンドの音楽性が定まりやすくなります。例えば音楽性を定めずにロックもやってジャズもやって、ミーハーっぽい音楽もやって…という具合だと、コアなファンが付きづらくなります。バンドマンならわかると思いますが、音楽好きは自分の好きなジャンル以外は少し毛嫌いしてしまう傾向があるのです。なのでジャンルはしっかり定めなくとも、ある程度の方向性は決めておくことをおすすめします。

ターゲティング(標的とする市場を定める)

バンド マーケティング ステージ

市場を細分化して考えたら、標的とするお客さんの層を定めていきます。といってもいきなりこれをやるのは難しいですよね。そこでおすすめなのが「ライブ後のアンケート」です。ライブ後のアンケートで、「自分たちを気に入ってくれるのは、どういうバンドが好きな人なのか?」また、「自分たちの曲の中でどれが1番人気なのか」などの集計をとります。そうすることで自分のバンドを客観視することができます。

 

例えば、自分のバンドを好きと答えた人に、ワンオク好きが多かったとしますよね。そうなれば、ほかのライブハウスでもワンオク好きの人に好かれる可能性が高いということです。つまり、ワンオクのようなバンドを目指せばいいということになります。

 

自分たちの曲でどれが一番好きか?という質問についても同様です。一番の人気曲がわかれば、その曲のような曲調が自分のバンドに一番合っているということがわかります。つまり、どういう方向性で曲を作っていけばいいのかが見えてきますよね。このようなプロセスで、標的とするお客さんを定めていきます。

バンドの顧客層は若者だけじゃない!

「お客さんを定めるといっても、バンドのお客さんといえば若者だろ!」確かにそういうイメージはありますね。しかし、ライブハウスには中年層のお客さんもたくさん来ます。そして、その中年層をターゲットにしたバンドもたくさんいるのです。私の知り合いのガールズバンドは、お客さんの8割が中年の男性で、かなりの数の固定客がついています。これは、しっかり自分たちの特性を把握したターゲティングの結果です。ビジュアル系バンドに女性のお客さんが多いのも、ターゲティングが成功しているからといえます。このように自分のバンドを客観視し顧客を選択することが固定客獲得への第一歩です。

ポジショニング~ライバルとは差別化を!~

セグメンテーション、ターゲティングで自分たちの目指すバンド像が見えてきましたね。でもそうやって活動していくと必ず似たような音楽性、ライブパフォーマンスをするバンドがたくさん出てきます。例えば、昨今話題の「シティポップ」。インディーズでは、シティポップブームで、本当に似たような音楽をやっているバンドが山ほど増えました。

 

でもこうなってしまうと正直「どれを聞いても同じ」なのです。そのような状況で、他のバンドと差別化を図り、自分たちのバンドにしかない「魅力」が出せるかが、上に行くためのカギになるのです。ファッションやMCなど、音楽以外の要素でもその魅力は出すことができるでしょう。バンドでよく話し合い、自分たちにしかない魅力とは何なのかを考えてみてください。

まとめ

今回は、バンドにおけるマーケティングついてご紹介しました。普段全く意識していないことが多かったのではないでしょうか?でも、これらのことを意識して活動するのと、そうしないのでは、雲泥の差があります。ぜひ自分たちのバンドを上手にマーケティングして、どのバンドにも負けない、魅力あるバンドに育ってください!

 

今日は以上です。

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プロフィール

よっしー

よっしー(田中義一)

1985年千葉生まれ。バーストのブログを書いている人。デザインも少々。これまで1,000を超えるバンドにデザインを提供してきました。基本サッカー見ながらパソコンいじってる。外出時はパソコンいじれなくてソワソワして落ち着かない。
性格⇒ポジティブだけど打たれ弱い。超リアリスト。
好きなもの⇒ハンバーガー、サッカー観戦、熱帯魚