
こちらのバンドは京都で活動する4人組メロディックデスメタルバンド「Nameless One」です。
Nameless Oneは2012年に京都で結成されたツイン・リード・ギターが印象的な4人組メロディックデスメタルバンドです。ツインリードギターとメロディアスな曲がめちゃくちゃカッコいいバンドです。
前回の1stシングル「反撃のカタフラクト」に続き2回目の注文をいただきました。ありがとうございます。
表紙と帯とバックインレイが繋がっているんですよー。結構難しいんだなこれが。
ちなみに今回は6ページジュエルケースでのお申込みをいただきました。
今回のCDジャケットデザインの要望はRPGのような世界観で壮大な渓谷を描いてほしい。RPGの主人公のような女性を描いてほしいというものでした。さらに表紙と帯とバックインレイは一枚の広大な絵になるように作成してほしいという要望もありました。
歌詞ページは1枚の古い巻物の様な作りにしてテーブルに広げている絵にしてほしいということでした。大まかにいうと中世ヨーロッパの雰囲気を出したかったみたいです。
盤面は石盤の上に魔法陣のサークルを描いて光り輝いている様子を描いてほしいというものでした。
そしてその上にバンドロゴを載っけてほしいとのことでした。
表紙のデザインは帯とバックインレイと1枚の絵になるように同時に作成したわけですが特に気を付けたのは渓谷の写真選びでした。こちらの絵は一からすべて描いたわけではなく部分的に写真を繋ぎ合わせて1枚の絵にするコラージュという方法で作成しています。
もちろん1から描く方法もありますしバーストには描けるイラストレータ―もいます。ですがよりリアルな背景したいのと一生懸命描いた感を出したくなくて今回はコラージュでの作成を選択しています。やはりコラージュした方がリアルでいい感じになります。
渓谷の左右のだったりバックインレイの山だった月だったりを写真素材から最適なものを探すことから始めました。組み合わせる枚数が多くなると一枚の絵にしたときに統一感が出なくなりがちなんですが色のバランスだとか明暗を細かく微調整しながらうまくなじませていきました。
その他にも浮島ですとか芝生なども部分的に貼り付けています。
背景の雰囲気を出すために滝と川も追加で描きました。あと目立ちにくいですが丘の上に石像や神殿みたいなものも建っています。これは古代ヨーロッパの遺跡の素材などを切り貼りしています。
また、大事な主人公の女性ですがこちらはイラストレーターに描いてもらいました。鎧とか衣装とか髪型はバンドと相談しながら修正を重ねております。写真の背景から浮いてしまわないように十分に色調整しています。
5ページは手紙の様な雰囲気で、6ページは石盤に浮かび上がる文字ということで要望がありましたので相談しながらイメージに近づけていきました。
ただの手紙や石盤だけだと華がないので羽根ペンや光の模様を入れることで華やかさを出しています。
歌詞ページですが見開き3ページ分になりますので結構横長な作りです。それを生かして巻物風の作りにするという事になりました。
作り方としては1枚の縦長の古い用紙素材を横に何枚か重ねています。つなぎ目が自然になるように馴染ませました。
こちらも巻物だけだと寂しいので羽根ペンやインク、世界地図や懐中時計を周りに配置しています。世界地図や懐中時計で中世ヨーロッパ感を出しています。
盤面のデザインは石盤の上に魔法陣とバンドロゴを配置しています。
魔法陣は円系のサークルをいくつか重ねて梵字と呼ばれるそれっぽい雰囲気の文字で周りを囲むとかなりそれらしい雰囲気のものが出来上がります。あとは三角形やその他図形などを組み合わせるとよりよくなります。
過去にも魔法陣はいくつか作成しているので結構得意としています。中二病ぽいCDを作る時には重宝しますよ。
”「クセになってんだ、音殺して歩くの」 by キルア=ゾルディック”
とりあえず中二病ぽいこと言ってみました。
今回コラージュという作成方法で渓谷の背景を作成していきました。一から描くこともできますし、こういったコラージュでの作成も可能なのでどんなデザインがいいか迷っている場合はご相談ください。
「写真を加工してCGと組み合わせることはできますか?」
「カルタ対局している少女は描けますか?」
「バンド名の形した隕石が砂漠に降ってきたようなデザインはできますか?」
「不思議の国のアリスの絵本のようなデザインはできますか?」
て色々聞かれますけど大体のことはできます。
まあ無理な場合は無理って言いますし聞くだけはただですから。
なんてったって
「悪そうなお米といちごが戦争しているジャケットを作れますか?」
って要望でも実際作りましたからね(笑)
こちら↓↓↓
やっぱりバンドは個性を求められる時代ですからね!いいと思います!!笑