ブギーマンと呼ばれる怪物を描いたCDジャケットデザイン

Fall on Gim-mickのCDジャケット

ホラー系CDジャケットの具体的な要望

彼らは千葉県柏と都内で活動する4人組ロックバンドです。今回は4ページスリムケースプレスの注文をいただきました。

今回のCDのコンセプトは「嫉妬に狂ってブギーマンという名の怪物に成り果てた主人公の歌」だそうです。そのブギーマンをメインに紫でホラーテイストに、全体の雰囲気としてはアメコミ系のテイストにして欲しいという要望でした。ブギーマンは怖すぎずポップすぎずということで映画に出てくるブギーマンの写真を参考画像として送っていただきました。

表紙のブギーマンは爪をメインに描き躍動感を出しました

「ブギーマン」を検索すると実際には国によって容姿が異なり決まった形がないようですので今回は映画に出てくるブギーマンを参考に描きました。映画に出てくるブギーマンの特徴である長目の爪を振りかざす様子をメインに大きく描き躍動感を与えました。今にもジャケットから飛び出してきそうな迫力を出せるように意識して作成しました。

顔はリアルに描くとホラー感が強くなりますので目以外は影にして少しポップさを加えています。
またブギーマンだけでは少し寂しくジャケットとしても完成度が低いと思いましたのでホラー映画に出てきそうな洋館を背景に描きました。こちらの洋館は実際の家の写真をトレースして一部修正してイラストを加えたものです。
家の周りにコウモリを何匹か描いてよりホラー感を出しました。

表紙裏の4ページは特徴的な手をメインに描きました

4ページのデザインはブギーマンの特徴的な手を大きな月と一緒に描きました。表紙に続いて手を印象的に描くことでこの手を使ってたくさんの人を襲ってきたというストーリーが連想できるような作りにしています。

歌詞ページは上に夜空、下に草を描き洋館の庭や近所をのイメージで作成しています。

盤面は洋館をメインでホラーな雰囲気に

盤面は表紙で使用した洋館をメインに使いホラー感を出しながら表紙との統一性を出しています。盤面にも新たな別の要素を描いてしまうと全体的にバラバラな印象になってしまいますので表紙に使用した要素を使うことで統一性が出やすくなります。もし自身でCDジャケットを自作する場合は気をつけてみてください。

まとめ

表紙を頑張って自分で作ったり知り合いに依頼して作っても歌詞ページや盤面が表紙とテイストが違って全体の統一感やバランスが悪かったりするとCDとしてのクオリティが下がってしまいます。例えば表紙はホラーな雰囲気で上手に作成できても歌詞ページが白紙に歌詞を載せただけだったりするとこだわりが足りないような印象だったりアマチュアのような雰囲気を与えています。

自身で作成する場合は表紙だけでなく歌詞ページや盤面など表紙以外のバランスも考えて作成して全体のクオリティを高めていってください。

このようなホラー系のCDジャケットデザインにしたい場合はイラストでも写真でも要望を伝えていただければバーストでイメージ通りのジャケットに仕上げることが可能です。